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研修から実戦開発へ「つなぐ」3-2

2011年06月15日 08:00

研修スタイル実戦開発型
開発テーマをもった企業が複数集い、相互に機密保持契約を締結し、合同の手法研修を受けつつ、成果の個別のアドバイスを受けながら、個々に商品開発を実践する形


前回の続き
プログラムをご覧になってお気づきでしょうが、自社の経営環境の開示と、商品開発の計画発表から開発(研修)がスタートします。
普段なら絶対に他社の経営情報を聞くなんて機会は、コンサルタントは別としてありえません。それだけでもドキドキしますし、勉強になります。

しかも、ただ聞くだけではなくて、講師から鋭い質問と、温かいアドバイス(笑)を、他社と同席の上に聞くことができ、ときには研修者同士で意見を言い合います。いかがですか?単独企業の商品開発ではありえない「現場」が展開されます。

経営者とのミーティングを含み、8回から10回の工程コースを、前期4社、後期4社の参加で開発を実践するという豪華さです。味をしめて何回も参加される企業さんもおられますが、できれば卒業。その後はビジネスでお付き合いいただく形にしています。

実績紹介2
この実戦開発で誕生した成果に、オークス株式会社さんの事例があります。これも「INGデザイン」というコンセプトで、昨年度の「インテリアライフスタイルショー」で発表され、実に多くの引き合いを頂き、間もなく発売と言う情報をいただいています。オークスさんは「UCHICOOK」というチャーミングな商品を展開し、私が注目している企業さんです。詳しくはHPをご覧ください。

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オークス株式会社

しかし、これでベストということはありません。やはり新しい問題が起きてきます。最近の問題は、商品開発と事業構想の「断絶」です。つまりいくらいい商品プランができても、それを活かす事業構想ができていないという問題です。言い換えれば“事業構想(商いの段取り)と、商品開発(ものづくりの算段)”がつながらないのです。

kensyuu.jpg

結果的に良い商売にならない!と言うことですこれは日本中起こっていることで、今、私にとって一番重大な関心事です。これは、経営者の参加が義務付けられているプログラムだからこそ顕在化した課題でした。その観点でみても、燕三条地場産業振興センター・デザイン企画課の事業“研修スタイル実戦開発型”は大きな意味がありました。

緊急事態発生!

かつては、経営ビジョンに基づいた事業構想のもとに、開発担当者が商品開発の計画を作り実践すれば、それなりのビジネス、になったのです。しかし、今、このように上から落とす仕事の仕方が、全く通用しないのです。私なりの理由を考えて得た答えがあります。

それは、成長し、分け合うべき市場がない!戦うべき相手が競合ではない!だから経営レベルで事業を構想しても「虚構」に終わるのです。「虚構」のシナリオでは開発テーマを作れない。したがって事業構想と商品開発は、表向きつながっていても、実際の中身でつながっていないのです。

これは今更緊急事態と言うわけではなく、もう21世紀に入る前から分かっていたことでした。競うべき企業と横並びで戦い陣地の分捕り合戦をするのは、成長する市場があってのこと、今まで通りのプロセスイノベーションでOK。上から下りてくる事業構想のもと商品開発をすればよかったのです。再度、重要なメッセージを引用します。以下の文章の意味が実感を持って迫ってくると思います。

(前略)これまでのような、横並びの競争の中で周りを見ながら走り、そこから一歩抜け出すことだけを考えていれば良かった時代は終わりました。自分のあり方を主張し、他と違う自分なりの戦い方を明確に持っていなければ戦えないということに、企業も、そして個人も気づいています。(後略)

だからと言って、手をこまねいているわけにはいかない!それでは対策は?この続きはまた明日、お楽しみに。
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