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研修から実践開発へ「つなぐ」2

2011年06月13日 08:00

2. コンセプト協業型研修
複数企業の得意技を活かして、統一テーマのもと、開発研修を受けつつ、実際の商品を開発する形

伝統工芸を抱える産地の研修スタイルが多いですね。明後日伺うH市の事業では、このスタイルで、大消費地のあるデパートを売場に想定した商品開発をスタートさせることになります。一般的には産地ブランド構築という目標も掲げることになります。これはこれで問題が多いのでが・・・この話は又別の機会にします

石川県さんは、試験場のデザイン担当がかなり頑張って、東京の有名デパートを巻き込み、「金沢からのお正月」をコンセプトに、長年商品開発を支援しています。銀座にお買い物に来る世田谷在住の母と娘・・・そんなバーチャルでありながら真実味のある対象者を設定して、お正月を迎える準備のためのクラフトを開発するのです。

陶器、金属工芸、漆器、ガラス実に様々なクラフトマンのセンスと技術を駆使して、華やかで、清々しいお正月を迎えていただく・・・。そんな統一コンセプトで商品開発をします。私も何度かお邪魔して、職人さん、クラフトマンさんにデザインの指導をさせていただきました。毎年、回を重ねるごとにセンスが磨かれて、すばらしい商品が出来上がってきます。

kanazawa.jpeg

カタカナマーケティイグ用語
でも最初は「ターゲット??なんじゃそれ」なんて、いぶかる反応はあたり前。こちらも慣れてくると・・・。

馬場 「コンセプトって知ってます?」
職人さん「なんだそりゃ」
馬場 「じゃ、これ何ですか?」
職人さん「コンセントだろョ」
馬場 「これは何が通じてますか?」
職人さん「電気だろう・・・他に何かあるか」
馬場 「そうなんです!コンセプトは皆さんのものづくりの思いが伝わるものなんです」

comcept.jpg
やっと笑顔をいただき、納得してもらう・・・なんて、懐かしい思い出です。今では当たり前のように、カタカタマーケティイグ用語で話をされているようです。

売り場が用意されていることで真剣身が増し商品のレベルが上がる
統一コンセプトがあることから、クラフトマンごとにある主張や癖、よく言えば個性を尊重しながら、一定のイメージと方向性を保つ効果がある。など実質的なメリットがあります。現在、山形のエクセレントデザイン塾では、バーチャルでありながら、4グループが、同じ課題を異なる商材でアプローチし、結果的に山形発○○商品分野を創る計画で活動しています。

要は、ただ研修手法を学ぶだけでは効果がなくて、今、起きている市場を拓く、需要を創造する。そんな研修の仕組みが必要不可欠なのです。常に僕は開発プロジェクトをマネージメントしているつもりでやっています。苦労の多い分いい企画になったときには楽しいですね。

しかし!最近、公設試験研究機関のベテランデザイン担当者が嘆きます。

「先生。僕らもそろそろ定年ですが、若いデザイン担当を県が採用してくれないんですよ・・・」
「もうひとつ言うと、先生のように地方の事情を分かって手助けしてくれるデザイナーがいないんです・・・」

これには絶句します。正直言って地方のデザイン振興は今「断絶」の危機に瀕しています。これはまた重大な問題なので、別の機会に書くことにします。

次回はいよいよ3番目の研修スタイル。実践型の紹介です。実戦型から?
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