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時代のキーワードを再編集する「力」2

2011年06月09日 14:56

前回の続きです。8つの「変わる」を、もう少しキーワード的に、まとめて表すと次のようになります。

・より本質的・根源的な課題解決に挑戦する「もの」と「こと」へ
・正直さ、真摯な心への評価と愛情の高まりを助ける「もの」と「こと」へ
・自分の生き方を押し上げる「もの」と「こと」へ、
・コミュニティーの再評価と相互扶助を促進し絆を深める「もの」と「こと」へ
・あえて好まないことも受け止め心の成長を促す「もの」と「こと」へ


キーワードにまとめて気がついたのですが、団塊世代の私が過ごした昭和30年代半ばまでの、善き日本社会を彷彿させるキーワードと同じ感じがしました。この大震災は、終戦後アメリカの影響を受けて、大きく変化した日本人の心を、再び大きく転舵させます。私たちが元来持っていた、高潔で、正直で、愛情にあふれた優しいコミュニティーの復活に、目覚めさせてくれたような気がします。複雑な心境です。被災された人、助に向かった人たちそれぞれが、本当に美しい笑顔に溢れていました。

「変わる」に対して「変わらない」。デザインする者にとって変えてはならない約束事があります。それは次の数式です。

V(価値・ご利益)=F(働き・解決策)/C(原価・投資)

時代のキーワードを再編集する力
デザインで提供するのが「V」(Value・価値)で、それを、「C」(Cost)を使って「F」(Function・作用)と言う新たな働きを持った解決案で実現します。簡単でありながら、とても奥深い本質です。でも、この原則は変わらないのですが、それに則り創造する「F」(解決策)が変わるのです。その「F」を見つけるのが、時代のキーワードを再編集する力なのだと思っています。

スティーブ・ジョブズが1998年、「iMac」を家庭用情報ハブとして、発表した当時の広報 文章をまた引用します。
(前略)これまでのような、横並びの競争の中で周りを見ながら走り、そこから一歩抜け出すことだけを考えていれば良かった時代は終わりました。自分のあり方を主張し、他と違う自分なりの戦い方を明確に持っていなければ戦えないということに、企業も、そして個人も気づいています。(後略)

これはおそらく当面の原則、定理なのだと思います。一昨夜、スティーブ・ジョブズが世界向けて、「iCloud」を発表しました。ご覧になった方も多いと思います。ポストPC時代としてクラウドが情報ハブになる。いや「する!」と言ってのけたのです。「iMac」から13年。また新しい勝利の仕組みを仕込んだというわけです。「ルールを変えた者だけが生き残る」まさにオープンイノベーションの騎手ですね。

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engadget日本版より

つまり「変わる」予兆を発見するなどと言う「時代のキーワードを再編集する力」どころではなく、その先を行って「変える」力で市場を創る=ルールを勝手に変える!行動力には恐れ入ります。

でも負けているわけにはいきません。「つなぐ」デザインでなんとか、“日本ものづくり=良いビジネス”の巻き返しを図りたい!そう思っています

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