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ING DESIGN 2

2010年12月01日 08:00

「OSSO」川口工器株式会社
「OSSO」は、イタリア語で骨という意味だそうで、ネーミングが示すとおり、座椅子の中に閉じ込められていたフレームを、クッションの外に露出させ、背後に張り出したフレームデザインが特徴のスタイリングです。赤いフレームが扇情的で心をトキメかせてくれました。フェラーリの座椅子(笑)って感じもしました。座らせていただきましたら、今までにない剛性感にあふれたドイツ車のような座り心地でした。

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従来の座椅子のフレームより、数倍の剛性を実現し、ロングライフの商品にするために、かなり太いパイプを使っていることが一見してわかります。バイクで言えばカウルを脱いだネイキッドタイプだそうです。

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キャッチフレーズは、“自分の好みに合わせ永く使えるフロアチェア“で、背抜け尻ぬけせず、後ろの倒れない!など座椅子の3大欠点を克服。さらに簡単に着せ替えができるという、使い続けることができるように、いつまでも新鮮さを「ING」していくデザインです。
これから提供されるであろう、さまざまなバージョンによる進化がとても楽しみです。

座椅子というと、フレームを分厚いクッションで着包んで、一見リッチそうなスタイルで、見栄え以上に安価な値段が設定されている商品を想像します。しかし正直な話が、“お値段どおり”背中と尻のクッションが抜ける。あるいはフレームの耐久性が乏しいなど、「あーやっぱりなぁ・・・安い分だけあるわ」と諦め、失敗した記憶が薄まったころに、ホームセンターで新たな企画の座椅子を見つけ、また購入してしまう・・・。こんな消費をした覚えがある人が多いのではないかと思います。これらのネガを徹底して追求し、新たな座椅子のポジションを創ろうとする意欲に溢れた商品です。

この商品デザインは、地元新潟市に居を構えるデザイン会社と、川口工器さんの協力で生み出されたものです。

「Bee」川口工器株式会社
もうひとつの提案商品がというもので、“散らかりがちなリビングの「保管・動作」の新しいスタイル”を標榜したものです。

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この商品は収納家具の扉を開けると、家具から出し入れできる布製のバックが入っています。「ははぁー、これは鞄の中身か!」と、直感的に理解できます。もっと言うと、引き出しの中にしまった見つからない大切なものを、じっくり探すために、引き出しごとテーブルに持ってくる。誰にもあるそんな経験が、この商品を生み出す元になっているのでしょう。

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スチル写真からムービーに
ただ収納するというスチル写真のような細切れな単機能を、取り出す→使う→仕舞う→保管する。という一連の営み、行為全体を、ムービーのようにとらえているところがこの商品の真骨頂です。携帯電話の家でのホームポジションが、充電装置機能付きで用意されているなど、細かな「ING」がうれしいものです。

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この商品も、単なる収納家具という商品分野で、大きさ、素材、価格、機能で比較さ値踏みされることを避けて、新たなブルーオーシャンを創ろうとしている意図が見えます。そのために、収納の前後に関連する“収納したものを必要な場所に持ち出す、必要な時間じっくりそこで使う、一日の用が済んだら戻す”そんな生活行為全体をデザインテーマに取り入れ、結果的に新しい収納家具に仕上げた!これからの中小企業が生き残るデザインアプローチが見て取れます。

この商品デザインは、地元で経験豊富なデザイン会社と、川口社長を筆頭とした「社内収納研究会」が総力を挙げて完成させたものです。

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