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デザイン事例1:楽しみを形にする

2011年04月19日 22:32

そして数年後、もっとエンジンらしい造型を施したEKR-113のスタイリングを行うわけですが、
本当は最初からここまでいきたかったんですね。

DSC_0011.jpg

担当役員の方から換えたいという旨を伝えられた時、やっぱり!と思ったものでした。
しかし、これは実感なんですが、デザイン案を受ける企業側が本当に変化を求めていなかったり
求めていても受け止める心づもりがないと、うまく噛み合ない、
浮ついた変化になってしまいます。(社内で温度差が生じるなど)
そんなわけで、デザインの刷新はタイミングであり、かつ一足飛びには進まないと思ってます。

そしてもう一つ、キャビネットタイプ工具箱のEKXです。

ekr_ekx

収納量からもわかるように、EKRシリーズよりプロの整備士をターゲットとしています。
上部を斜めにカットした外形やシルバーのハンドルが特長的ですが、
これらはプロの仕事ぶりや日本の作業環境を考慮した形になっていて、
赤色の三段を常時引き出して使用でき(図参照)、引き出しても倒れないようになっています。

ekx-108a_activeconsole.jpg

ハンドルは壁に収められていたキャビネットを引き出すために有効な位置に取り付けられていて、
それまであった工具箱とはハンドルの位置も方法も根本的に異なっています。
何より、工具型のハンドルを採用した事で特徴的な顔づくりができました。
ここは本当に使える工具にしたかったのですが、
あんまりにも高価になるのであえなく不採用でしたが(笑)

どうでしょう?プロでもホビーユースでも、作業に求められる条件が違うだけで
考えるべき項目は変わらないですよね?
それであるのに、従来とは違う視点、デザインの商品が作り出せると思いませんか?
プロユースの方が時間や物品管理など、項目としてわかりやすいですが
遊び心や楽しみを感じながら作業する、という点はこの時代に仕事をしていく上で
かなり重要な要素だと思います。
生活がそうであるのに、仕事だけ我慢しているのはおかしいですよね。
そして、楽しみを形にするのは、今のところデザインの仕事です。

もう一度お伝えしますと、インダストリアルデザインは
モノだけを見てスタイリングデザインをしていません。
特に道具のデザインの場合は、準備してからしまうまで、もしくは使わない時まで、
すべてが着眼すべき対象になります。
その道具に対して何が重要なのか、どういう発見があるのか、そういう視点で考えると
機能・性能・コストダウンを追わなくても済むようになりますよ!

初回なので気負って長くなりました(苦笑)
こんなところで…次回はセキュリティ関連機器のデザインについてお話しまーす!
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