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経験が生きる

2011年03月07日 08:00

運命的な仕事
理化学機器や医療機器メーカーなどと、年間契約の仕事が複数社入るとスタッフも増え、事務所を中央区八丁堀に移転。更にマンションから隣の新築ビルに移動へと、この頃からようやく、インダストリアルデザイン会社らしくなります。

理化学機器のデザインでは10年連続36機種のGマークを受賞するなど、毎年グッドデザイン賞を頂くようになり、Gマーク取得の常連デザイン会社になるんですね。

縁あって故郷の長岡にある大原鉄工所さんのゲレンデ整備者をデザインしたのは1990年で、中小企業庁長官特別賞を頂きました。これは今に至るクルーの仕事の根幹をつくる運命的な仕事となったんです。

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もうひとつの運命的なことは、クルーのデザイン現場で頑張っている山崎君(48PRODUCTでは通称Yamaさん)との出会いです。これは、スズキの125ccバイクをベースに、韓国市場に向けて全面モデルチェンジをする仕事が取り持つ縁でした。H社にいた友人の紹介で、自分の教え子にバイク好きの学生がいるということで、クレーモデル制作アルバイトで来てもらったのです。その後、紆余曲折がありましたが現在に至っています。

125ccエンジンに400ccの外装を!
また、このバイクデザインは、なんとも珍奇なオーダーでした。当時韓国市場の購買力は脆弱で、125cc以上のバイクは憧れの的だったんです。(国策で大型バイクは輸入禁止)市場調査で現地に行って驚きました。バイクの後ろにプロパンガスボンベを3本積み、フロントがウイリー状態で走っていたり、ライダーが隠れて見えないほど巨大な荷物を積むなど、そんな光景は当たり前!休日にはそれがデートバイクになるという。かつて日本もそんな時代がありました。
要望どおりにスケッチ展開し大好評。そのままクレーに仕上げると、大迫力の400ccバイクの出来上がり!ただし、何か変?それはそうでしょう!(爆笑)エンジンが125ccなんだもの。

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韓国企業さんも気がついたらしく、「OKわかりました。250ccクラスにボリュームダウンしてください」とのこと、それでも変!と思ったのですが、仰せのとおりで商品化。好評だったようです。

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クルーの仕事振りの骨格が出来た
大畑鉄工所さんの仕事は当初、スケッチを数枚描いて欲しいとの依頼だったのですが、結果的には3年半を費やす大仕事。モノづくり、人づくり、企業づくりという大きな3つのテーマに、プロジェクトを組んで挑んだのです。楽しかったですね!

車両デザインもさることながら、開発システムの整備、プロジェクトマネージメント、FRP工場の立ち上げ、試験走行、開発内覧会と発表会のプロデュース・・・。などなど、どれもこれも初めての経験で刺激的でした。

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雪がない時期の走行テストは海岸で。擬装までして本格的に。


何故出来たのでしょうか?次から次へと発生する未経験の難問を解決できたのは、鈴木自動車の研究所でやった新商品開発手法と、販促企画会社での売るためのデザイン経験が生きたのでした。まるでこの仕事のために準備をしてきたんだ!と実感しました。

仕上げはアクシスでの発表会。講演会は僕の尊敬する師匠であるAXIS編集長の林英次さん、大原鉄工所の常務(現社長)さん、そして私の3人で行い、アクシス始まって以来の入りだったとか?
友人の牧さん(カーデザイナーのガンディーニ氏マネージャー)が、「こんな丁寧な仕事はイタリア人は絶対やらない!すごい!」と妙なお褒めの言葉。ありがたかったです。

この仕事はさまざまな媒体から取材を受け、自社でもセミナー用に「ディアロード物語」としてまとめました。興味のある方はご一報下さい。差し上げます。
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