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「3×4」デザインプログラムの原点

2011年02月25日 08:00

ともかく、勉強になった時代でした。スズキでは、自分がデザインした商品の広告は、社内宣伝部が大手広告代理店に発注し、大手広告代理店が企画、敏腕営業マンがプレゼンに来ます。一旦宣伝部が預かった企画案に対し、担当デザイナーとしてまれに、「ここはデザインコンセプト上云々・・・だからこんな表現が・・・」とアドバイスをします。その意見を宣伝担当を通じ大手代理店の営業マンに伝えるのですが。隔靴掻痒ですね。おそらく「はい!分かりました。検討して修正案を持ってきます」と答え、浜松から東京に戻るのでしょう。

しかし、転職したら立場は一転!「はい!分かりました」と言って戻って来る代理店営業マンを、私がいた下請け制作会社の営業マンが待ちうけ、理由を深く理解できないまま、原稿をうやうやしく持ち帰ります。それを更に待っている企画室長(私)とスタッフに伝えるのです。営業が話をするスポンサー意向なんて、全く理解不能!とにかく「明日の夕方まで直せ!」ということだけは明確。

商品をデザインする側のデザイン部門で仕事をしていたのですから、スポンサーの意向はなんとなく想像は付くのですが、営業はちっともそんな想像力は無い。デザインマネージメントなんてひとかけらもないんですね(苦笑)。「分からないけど分かっている」。そんな後始末をする立場になったのですから大変でした。

確実に実感したことはひとつ!
モノをデザインする側とモノを売る側のデザインは、バラバラになっていては、いくらいい仕事をしていても、何の効果も無い!ここにはコンセプトを貫くマネージメントが必要なんだ!ということでした。


ともあれこの時代は、インダストリアルデザイナーがつくったモノを、いかに魅力価値を引きだし、訴求し、いかに多く売るか!のデザインに集中しました。
今、「3×4デザインプログラム?」で、「モノだけつくっても売れないから、市場デザインも同時にやりましょう!」という活動をしている原点がここにあります。


そのために、つい最近のブログで、ファンづくりのための「教導」「共鳴」「共創」の価値向上を図る、感動コミュニティマップをつくることを、段階的にお伝えしたわけです。もう一度読んでいただきたいと思います。

rollerfw.jpg

今こうしてビジネスとデザインを語っていれるのは、この会社のおかげだと、心から感謝しています。

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コメント

  1. スタイヤー | URL | h9jd6YzI

    3x4プログラムの原点

    いつも大変お世話さまです。
    同様の経験をした事があります。私も前職場はやはり東京は西の方にある某自動車メーカーです。(パリダカで有名な、、)こちらでは、新卒の私はそれはいろいろと勉強させて頂きました。デザインを担当したクルマの宣伝広告はやはり気になるもので、コメントする必要がないのにもかかわらず、ついついコメントしたくなるものです。。(笑)  ある時、広告に使用されるクルマの特別塗装色の撮影写真を確認したところ、全くデザイン意図を無視された塗り分けがされていました。(2トーンで) デザイン部門をあげて広報部に抗議をしましたが、経費をかけて塗装をした物を簡単には変更出来ないとのことで、そのまま広告に使用されたのです。
    大変残念でしたが、大手企業の細かく役割分業された組織では仕方のない事だったとも思います。
    そこで現在の会社では私は下記のような試みをしました。
    「クリエーティブ部門の統合化=①商品企画+②プロダクトデザイン+③GUIデザイン+④ドキュメント製作+⑤広告広報製作」
    同じセクションでこれらの内容をスルーに監修することにより、デザイン全体の統合化を実現させ、製品コンセプトを正しいカタチでユーザーに訴求することが出来ます。
    私が現在の組織ではしくみ作りと体性作りに力を入れたのはなによりも「つくる目的とつくる過程を正しく知って頂くこと」を大切にしたかったからです。
    これはまた企業のブランド力を向上させることにも繋がると考えています。

  2. 馬場 了 | URL | -

    Re: 3x4プログラムの原点

    いつも中身の濃いコメントをありがとうございます。
    同じ根っこを持つものとして、経験を活かしして具体的な解決の手立てを考える姿勢には敬服しています。これからもよろしくお願いします。

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