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夢だった自動車メーカーへ

2011年02月23日 08:00

縁あって鈴木自動車工業株式会社(現在のスズキ株式会社)に入社し、たくさんのデザインテーマとめぐり合い、幸せなデザイナー人生をスタートさせました。
皆さんがご存知の商品では「ハスラー2型」の400と250でしょうか?そのほか船外機、スノーモービルなど、文字通り動くもののデザインに携われたことは本当に幸せでした。48PRODUCTの原点はこれですね!

hustler_b.jpg

商品開発のイロハ
3年目で東京研究所に移動してからというものは、ロータリーエンジンの応用機器開発など、商品企画とコンセプトデザイン三昧。商品企画の手順を厳しく鍛えられました。今は鬼籍に入られました鬼所長(笑)が率いる四十七士です。当時、排ガス対策で財務状況が逼迫していた鈴木は、金食い虫の研究所を閉鎖することになります。やっぱり討ち死にすることになるんですね(苦笑)。現オサム社長の一代前の社長の時代です。鈴木がダイハツから4サイクルエンジンを買って、自社の軽自動車に乗せなければ売る車が無かったという、最悪の時代でしいた。

ライバルのホンダに行く人、機械、家電メーカー、大学の研究職へ赴く人、もちろん鈴木に戻る人、さまざまでした。結局、僕は本社に戻り、たまたま手薄だった船外機の基本デザインを整え退職することになります。これはなかなか良い出来栄えだったと自負(笑)。

しかし、悪いことばかりではなく、研究所は僕にとって、商品開発のコンサルテーションをさせていただく、考え方の基盤を学ばせてくれた時代で、そのことに恩義を感じています。商品開発とデザインを一体で見ることができるようになったことが最大の収穫でした。

デザインの感性と商品開発の論理を、矛盾することなく整理し、2000年に「3×4にプログラム」を発表できた原点がここにあります。

そのときに出会ったのが「生きのびるためのデザイン」です。これは衝撃的で、それまで考えていたデザイナーのあるべき姿を一気に「転換。・膨張」させてくれました。「3×4デザインプログラムは手法のフレームワークですが、「生きのびる・・・」は、それを支える理念だと、心に刻み込みました。後世に残る名著です。デザイナーだけではなく、ビジネスパーソンには、これからの経済のあり方を示してくれます、是非ご一読をお勧めします。

「有以利為 無以用為」老子 見えるものを動かしている見えないものを見る力 
これらを感じたら、あれほど、車が好き、バイクが好き、恋焦がれて鈴木に入り幸せなデザイナー人生を歩んでいたはずなのに、研究所で商品開発全体に触れて以来、浜松にいることがむなしくなり、縁あって東京へ戻ることになったのです。一旦クルマ生活から離れる次代に入ります。



つづく
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