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これも立派な科学です!

2010年11月22日 08:00

皆さんは科学と言われると、ノーベル賞を頂くような高度な論理や発見だと思っていませんか?そうなると、研究者などいない中小企業にとって、科学は縁遠いものになりますが、私が中小企業に科学が必要だ!といっているのは、もっと基礎的な科学的思考と論理性のことなのです。

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2010年度 中小企業庁長官賞 受賞 「丸亀うちわ」

理屈はともかく、今年のグッドデザイン賞の事例で、とても参考になる受賞商品がありましたのでご紹介します。
香川県は「うちわ」の産地である丸亀市の、うちわ工房三谷さんとデザイン創造工房〔めがね〕さんがデザインした〔丸亀うちわ「Ojigi〕です。見事!中小企業庁長官賞を受賞しました。

人間工学とデザイン
見たとおり、もち手と本体が曲がっていて、見た目に妙なスタイリングですが、すぐに、「なーるほど!」と、合点がいく形になっています。手で持ってあおぐと、自然に風がお顔に向かって吹いてくるという仕掛です。
そこには、人間工学という立派な科学的論理が備わっているわけです。いかがですか?

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今までの伝統的な様式を一旦疑って、「もっと効率よく風を顔に当たるためにはどうしたらいいのか?」という、素朴な課題を自ら設定して、ヒトの骨格、筋肉、関節の動きなど解析(大げさかな)するという、科学の根源的な思考が見えます。

これは、大賞を獲得したダイソンの扇風機と同じように風を送る道具です。経営資源の差から見たら、失礼ですがダイソンには、及びもつかない零細な企業さんですが、科学する心は同じだと思います。

中小企業でも科学はできる
ですから、白衣をまとった博士がいなくても、一旦現実を壊し、根源的な課題を科学的に捉え直し、デザイン的に解決していく。このようなリテラシー能力を発揮することが、中小企業にとって、とても効率のよい開発手法だと思っています。つまり、科学的な姿勢でものを見よう!考えよう!と言いたいのです。

デザイナー(科学)は、技術者(職人)を挑発する
デザイナーが科学的な根拠で、疑い新しいことを考える。職人がそれに触発されて、さらに高度な技術を磨きモノを創る。ものすごくいい見本がここにあります。今年のGマークは大賞をとったダイソンと、中小企業庁長官賞を獲得した「うちわ」が、日本の産業にいい風を起こしてくれる予感を感じました。

「科学と学習」という学習雑誌を夢中で読んでいたあのころを思い出してください。実は僕はあの本の読者ではなく、教材を企画デザインしていた者です。それは、それは、とても苦労の多い仕事でした。知っているようで知らなかった科学の基本を、とことん調べて小学生にわかるように教材化するのは苦労の連続でした。この苦労話はまたいずれ!

次回は、中小企業にとってもうひとつ大切な、ものづくりのキーワードをご紹介します。お楽しみに!
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