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「システム」創作力 2

2011年01月24日 14:15

アップルの話でもう一段「システム」の話を深めてみます。皆さん良くご存知のiPodの事例がわかりやすいですね。
iPodは、デジタルオーディオプレーヤーのパイオニアで、グッドデザイン賞にも耀きました。
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CDプレーヤーを見慣れた僕らにとって、東芝製の1インチHDが装備された、あの薄さと小ささは衝撃的でした。背面を新潟は燕の吉田で活躍する「磨き屋シンジケート」が、鏡面に仕上げた話は、あまりにも有名です。「モノ」の素晴らしさについての話題は事欠かないのですが、それだけなら、その後続々と登場する「シリーズ」の話で終わってしまいます。日本も決してひけを取りません。

  images10.jpg
ここで話題にしたいのは、iTunesという楽曲を編集・管理するソフトのことです。
これによりユーザーは、自分だけの音楽ライブラリーが組み込まれた、世界で唯一のiPodを手に入れることが出来るわけです。私自身も愛用していて、ちょっと他人には聴かせることが出来ない編集になっています(苦笑)。
アップルが凄いのは、そのソフトをウィンドウズにも開放していることで、これによって一気にiPodユーザーが増大したのです。これは大きな掛けのようでしたね。

さらに秀逸なのは、WEB上に楽曲のデパートiTunes Music Storeをつくり、iPodで楽しむ楽曲を販売したのです。
ココでは、アルバムのから気に入った1曲を視聴しながら購入することができます。見方によっては、あまり興味のない楽曲が抱き合わせで入っている2000円以上のアルバムを買うリスクがなく、新曲や話題曲、カラオケで歌いたい曲など、自由にリーズナブルな価格で楽曲を購入できる抜けめのない戦略です。

ituwp.jpg現在は映画やゲームまで購入する事が可能です

それらを図で表すとこんなことになります。いかがでしょうか?
ipodzu1.jpg
このシステムを一度作ってしまうと、「iPod」という「モノ」を核に、「iTunes」と「iTunes Music Store」が相互に補完しあって、相乗効果を発揮、自然に発展していく仕組みが出来ていくのです。
このしたたかさには参りますね。ただ技術が優れた「モノ」を創り、いくら「シリーズ」展開しても、この「システム」戦略の前には、かなわないことが良く分かると思います。

さあ、あなたが今手がけている開発テーマや既存商品に、この「システム」という戦略で再生すると、どんなことが考えられて、どんなことが起こるでしょうか?ちょっと考えてみませんか?
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