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2つ目の力「システム」創作力 1

2011年01月17日 14:42

これは、たった一つのヒット商品で満足しないで、畑を耕し次から次へと収穫する商品と市場を創る力です。そこに「シリーズ」とは異なる「システム」という概念を持ち込んでいただくのが成功の否決です。・・・といいました。

「シリーズ」と「システム」の違い
「シリーズ」
簡単に言うと技術や市場の横展開で、異なる対象者に新たな商品を提案することだと思っています。つまりひとつのネタを表面上いじくって、いかにも新しい商品のごとく売る手法です。ひところ、同じプラットフォームで、販売店と車名を変えて似たような車を作った、GMを代表するあの手です。
そのほか、一見しただけでは見分けが付かない、液晶TVや冷蔵庫など、デザインのプロである僕さえも見分けが付かない、似たような商品があり、何を選んでいいのか迷ってしまいます。

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「システム」
技術や市場を深堀し、時には必要に応じて、異なる分野の技術や市場と連携して、同じ対象者の生活を、同一テーマで、より深める・より広げ、そのテーマの成長により、共に生活の質を向上させようとする提案だと思っています。アップルの一連の商品開発と市場創りが代表的な事例です。かなり前ですが、アップルとスノーボードのメーカーが手を組んで、スノーボーダー用に、ゲレンデでも音楽ライフを愉しませたい!と提案したのを思い出しました。

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マイコミジャーナル「アップル、新iMacを公開 iPod対応スノーボード・ジャケットBurton Ampも」

前者(シリーズ)が今まで行ってきた、多機能から単機能へ。高額な商品からリーズナブルな商品へ。対象者ごと、あるいは売り場ごとに顔つきや機能をいじって、量産効果を出す。と言うもので、これは広い販路と大量にモノを作れる企業、または成長の余地がある商品分野、消費者が「モノがありさえすれば満足」という幼さが残っていたころは、上手いやり方でした。

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ハードトップ・セダン・ワゴン・バンの4つのボディータイプがあり、更にスタンダードにデラックスやスーパーデラックス、ロイヤルサルーンなど装備に違いでグレードも細かく設定されていたトヨタ・クラウン

後者(システム)は、対象者に“売りっぱなし”という姿勢ではなくて、売った商品の進化を保障しつつ、生活者と共に成長し、一生の顧客にするためのモノづくりとコト作りを行ないます。それが即ちシステム創りです。
前述したアップルが、1998年に家庭用メディア機器として、iMacを出して、家庭での情報ハブの地位を獲得しました。それ以来、ソフトを媒体として、iPod、iPhone、iPadと、次々と一度お付き合いした顧客に対して、一生コンピュータライフを支援する活動をしています。

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Apple Inc.

そういう意味では、アップル社は総合家電メーカーになるわけではなく、アップルの洗濯乾燥機など予想できません(笑)。

中小企業は、日本の家電メーカーがお手本ではなく、アップルのような「システム戦略」を持った企業のほうが、少ない資源で効果が得られる“良いお手本”になるのだろうと思います。

今日は「シリーズ」と「システム」の違いを説明しました。次回はさらに突っ込んで考えたいと思います。
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