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中小企業に必要な3つの力

2011年01月14日 08:00

基盤は「科学」するココロ
最初にこのブログでお話した必要な力が「科学」する力でした。これは、ものづくりの基礎体力のようなもので、経営的に言えばコアコンピタンスと言い換えることが出来ます、ダイソンは“空気の性質を科学的に知っているから、羽根のない扇風機がつくれた”という話でした。

Dyson & Sonos
Photo by Dan Taylor

職人技だけでは独創的な商品ができない!それにおぼれると帝国海軍(陸軍もそうですが)のようになってしまいます。第2の敗戦を迎えないために、科学技術というくらいに、その2つをセットにして土台を築きましょう。

zerofigter.png
Photo by Geoff Tervet

さあ、それが整ったから次に何が必要なのでしょうか?

1番先に必要な力は「コト」を創る力
それは以前ブログで、見えないものを見る力といいました。それの力は、モノが必要となる必然性創りで、そのモノが必要となる。あるいは活躍するシーン、背景、物語のことです。それを最近ではモノに対して「コト」といっているわけです。ここまで前回お話をしました。事例として燕三条地場産業振興センターの事業で誕生した「ING DESIGN」という一連の商品郡がそれに相当します。

2番目は「システム」創作力
これは、たった一つのヒット商品で満足しないで、畑を耕し次から次へと収穫する商品と市場を創る力です。
小さな企業は一生懸命ひとつの商品を作って、そこそこヒットすると、安心しきってそれだけに頼りきりになります。または、ヒット商品の改善やバリエーションを無理やり展開し、「またか」と飽きられてしまい。「あーあの商品を作った会社ね・・・」と、過去を見るような目で捉えられてしまいます。更には、ヒットさせた人が、それにこだわって二匹目のドジョウを狙って、無駄なお金を使ってしまいます。それが社長ですと、誰も文句を言えないで、どんどん先細り状況になってしまう事例をたくさん見ています。そこに「シリーズ」とは異なる「システム」という概念を持ち込んでいただくのが成功の否決です。

3番目は「ファン」にする戦略
一度きりの顧客を永遠の顧客にし、ファンに格上げして長い間売り上げに貢献していただく力こそ、小さな企業にとって欠かせない「力」です。
それにはモノに愛着力を込めなければなりません。いわゆる、「愛車」、「愛機」、「愛○○」という商品を創る力です。誤解しないでください!作った商品の機器としての寿命を延ばすことは、耐久性など製品の品質を高めて終わり!という話ではありません。ここで言っていることは、買った商品の使用寿命を延ばし、ずうっと使い続けたくなる状況を創ることです。
そうするとまた、間違ったマーケティング概念から、商品寿命を短くして、飽きさせて、捨てさせて、新しい利益を取って行く方策と逆行する!と、意見が聞こえてきそうです。ここで言いたいのはそれとも異なります。もっと高いレベルでの顧客との関係性を言っているのです。結論は、ただのお客さんから、身内のようなファミリーに転換させるという戦略が大切だと言っているのです。

blueflame.jpg
アラジン ブルーフレーム

中小企業に必要な3つの力
3powaer.jpg

次回はいよいよ、2番目の「システム」創作力について、具体的に説明していきます。
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コメント

  1. スタイヤー | URL | nGdA3O4A

    いつもお世話さまです。遅ればせながら今年もブログ楽しみにしております。
    さて今回のテーマについても私なりに考えがありましたのでコメント致します。中小企業と限らないかと思いますが、ダイソン社のように「どこにも負けない専門性」があるということはメーカーにとってこの上ない強みだと思います。長年の間に培った専門性やノウハウを上手く新たなシステム開発に取入れ、新しい「コト」のデザインに繋げることが大切でしょう。
    新しいというのは闇雲に「新鮮さ」を追うのではなく、本質的な部分で新たな価値を付与できていることが求められていると思います。
    年明けすぐの話題で「第2の日本沈没」のようなお話が提供されていましたが、そのようにならない為にも「何が求められていて」「現状の何処にカイゼン点があるのか、、」ということをハッキリた上で新製品や新サービスを企画してゆく必要があります。
    それから「継続ビジネス」の大切さもありますね。売切りでは顧客の心は離れます。デザイン部門がかかわる話でもないかも知れませんが、販売後のサービスに力点を置くことも課題です。
    ちなみに私のうちでは、ある家電メーカー(大手)の製品が壊れ(エアコン、食器洗い機)サービスセンターに修理を依頼しましたが、2度共に費用の請求がありませんでした。
    サービスマンの対応も気持ちよく、当然その後我が家の家電製品はそのメーカーのものばかりを購入しています。
    つまり「ファン」となってしまったわけですね。これは大手、中小企業を問わず大切な心意気だと思います。
    我々デザイナーもこうした気概を持って商品企画などの職務にあたるべきだと自身に言い聞かせています。。

  2. 馬場 了 | URL | -

    久々のコメントをありがとうございました。

    >スタイヤー様
    一週間新潟に行っていて対応が遅くなりました。申し訳ありません。といいながらまた甲府行きの特急車内で書いています(苦笑)。
    ゴールはファンにすること!これだと思います。しかし、多くのヒトが勘違いしているのは、手練手管でお客を取り込む、間違った(品のない 苦笑)手法と、形だけのブランディングを指導したり、奔走していることです。
    スタイヤーさんのおっしゃるように、「本質」があってのこと、もっと言うと、それらがシナジー効果を発揮するような、一連の活動=戦略が必用なのでしょうね。その具体的な草の根手法を明らかにして、理屈で終わらない実践をしてきましょう。これからもよろしくお願いします。

    次回以降、私なりに実践しているフレームワークを、お見せしたいと思います。

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