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日本の逆襲!ホントかな?

2011年01月11日 08:00

1月4日(月)テレビ東京の『ガイアの夜明け』ニッポンの“反転攻勢” ~世界を席巻する“和”の主役たち~を見ました。
テーマは、従来型の先進技術による躍進というものではなく、日本独自の文化、日本型サービス、独自の職人技を持ってして、押し寄せる海外に逆襲しようと、健闘している人と企業の活動報告でした。

『ハローキティ』は、ディズニーよりファン層が格段に広く、アメリカでも大人から子供に幅広い高い人気。なんとライセンスビジネスの提携先は120を越える>という。近年言われている、アニメやキャラクターなどクールジャパンの代表的なニュービジネスの旗手。例のハローキティキャラでラッピングされた移動販売車が、ニューヨークのストリートに現れ、大人たちがニコニコしながら群がっていたのが印象的でした。

Hello Kitty bus #2638
Photo by Nemo's great uncle

『QBハウス』1000円の理髪店がシンガポールでの大ブレーク。例え格安ショップでも日本の理容師技術が高いのは、理容師の免許制度があるかららしい・・・と言うと、海外では自由に人の髪を切ることが出来て、下手な担当者に順番が回ると最悪とのこと。規制緩和がされないこともたまにはいいことがある!
「早い安い上手い」の三拍子そろって、なんと、男性サラリーマンや学生御用達の1000円床屋が、シンガポールではとてもクールで、顧客の40パーセントがヘアスタイルにうるさい女性客。順番待ちの若い女性がおしゃれだったのが印象的。

QB House
Photo by Cedric Sam

『加賀屋』17年連続、日本一の顧客満足度を誇る和倉温泉の台湾進出物語。日本の伝統的サービス業である「旅館」が、海外に始めて輸出されるとの切り口が新鮮でした。
日本と同サービス、同料理、一泊3万数千円の同料金で、台湾の富裕層の心を狙う、日本の“おもてなし”の海外進出。日本の老舗旅館が育ててきた“おもてなし心”は、「一期一会」という精神で成り立っていて、文化の異なる仲居修行の人に、一見非合理的な立ち振る舞いの決め事を仕込むことで、悟っていくプロセスに共感しました。
あのリッツカールトンホテルで供されるサプライズサービスは、現場の第一線情報が一瞬にしてスタッフの共有情報になり実現されますが、加賀屋も同様で、誕生日に気付いた仲居さんの機転で、バースデーケーキが届けられた台湾人のご夫婦が、「来年もここで誕生日しようね」と言った言葉が印象的で、東西老舗サービス業の凄さを垣間見ました。確実にファンを育ていく様子が見えました。

Kagaya @ Beitou
Photo by Shenghung Lin

『マルミツアパレルとギヤマン』しこたま中国にやられ尽くされた倉敷市児島の『マルミツアパレル』と、東京文京区で子ども服事業を営むの『ギヤマン』と協力して、繊維製造のメッカとなった中国へ進出し中国人顧客の心をつかむ話。『マルミツアパレル』はメーカーと言うより内職のまとめ屋さん。児島で内職を営むおばちゃんたちの名人級のミシン技術を駆使した人気子供服をつくり吉祥寺で販売。そこに子ども服事業を手がけている『ギヤマン』が、中国進出話を持ち込み、3500元(4500円)という中国では破格ではあるが、履き心地の良い『日本職人製』というネームの入った商品の優秀性を訴求!店頭で、「高いですね!」と言いながらも、余裕のある上海の家族が“日本の品質をしっかり理解”。満足げな大きな笑顔でお金を払う画像。片や銀座の街頭インタビュー、銀座に似合う裕福そうな日本女性が、『ユニクロ』で買ったダウンジャケットを手にとり、「あっ、日本製じゃないー。中国製だったんですねぇー」と上品な声、それでも満足げで笑みを浮べていました。同じ笑顔でも中身が異なる日本と中国の消費マインドが逆転した瞬間を見た思いでした。

いずれの題材も、グローバルな日本の工業力の力強さではなく、日本のローカル文化、サービス、職人技が海外に通用すると言う切り口での紹介でした。

希望に満ちたエンディングで番組は終わるのですが・・・、本当に希望があるのだろうかと、最近多いこの手のレポート内容を、鵜呑みにする気にならなくなった自分がいました。一つ一つは決して悪くはないのですが・・・

が!です。
最後に印象に残ったのは、倉敷の児島で辛うじて廃業をせず、細々と内職でつないで来た60歳くらいのおばちゃんの言葉と嬉し涙でした。

辛酸を味あわせてくれた中国逆襲商品に、決して日の目を見ない内職仕事であるにもかかわらず、自分の個人名が入った品質保証スタンプを押せる嬉しい涙。それと『マルミツアパレル』光實社長に、

今はええけどなぁ、うちらそう先がないんョ。若い子がおらんやろぅ

と、諭すように語った寂しげな言葉。この二つです。

「どこでこの国は進路を誤ったのだろう・・・」今日はやるせない結末ですが、この続きはまた・・・。
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