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「3×4」のルーツ 1

2017年01月23日 15:21

昨年末から再開した「元気な企業を創るデザイン」は、新テーマである「デザインの解放」と銘打って今日で17回目を迎えました。再開の第一弾は「神戸ものづくり塾」シリーズでしたが、塾も元気に立ち上がりホッと一息ついています。今日からちょっと指向を変えて、デザインの解放の中核を為す「3×4」のルーツを辿ってみます。


「3×4」のルーツ

今日は、<「3×4」クロス・デザインマネジメント>「3×4」の源流に遡り、進化の足跡を辿ってまいりましょう。長いおつきあいのクライアントさんや、1990年代に中小企業大学校の講義を受けていただいた方々にとって、懐かしいロードマップに再会することになると思います。僕が知っている「プラレール」のロゴや、「グリコ」のトレードマークはこれだった!などと同様に、「3×4」の細かな違いを発見し、その進化のプロセスを楽しんでください。


「3×4」の原型は「L・M・P」デザインメソッド

この当時は開発要素であるヒト・モノ・バを、LMP(Life・Market・ Product)と呼び、4ステップをSTAGE4と表していました。1996年12月には、通産省の委託を受けた(財)国際デザイン交流協会のお世話でタイはバンコクに行き、国営企業の開発責任者や大学教授のみなさんに、グッドデザインの紹介と共に、弊社の「L・M・P」デザインメソッドによる開発手法のレクチャーをしました。この出来事は、言ってみれば日本からアジアへのデザイン思考と手法の輸出です(笑)


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しかし、今、またぞろこの国は、オープンイノベーションを成し遂げたアメリカのデザインシンキングを有り難く押し頂いています。複雑な想いをしています。今更ながらですが、これからの日本は、工業製品だけでなく、もっともっと自信を持って知識の輸出をすべきだと思います。そのことについてはいずれしっかり書いてみたいと思います。


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2世代目は「タイムトンネル」スタイル

20世紀末、1999年9月にはベトナムに出向き、同様の事業に加え個別企業の商品開発指導をすることになります。その時のデザインオペレーションマップは、「タイムトンネル」と呼んでいました、「タイムトンネル」とはアメリカから輸入したテレビ番組のタイトルで、これを私のご同輩は良くご存知だと思います。楕円形で渦巻きパターンのトンネルを通じて、若い二人の男性が、過去と未来を自由に行き来し問題を解決して行くSF冒険番組です。それと同じように、発想力によって時空を超え「新しい解決策を創作する」という意気込みを持ってデザインしたのです。


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当時は、開発3要素を多少気取って「L・M・P」などと定義していましたが、生活者(Life)へのご利益達成のために、市場(Market)と製品(Product)を同時に開発する思想は、現在のデザイン3要素であるヒト・モノ・バとまったく同質です。しかも、デザイン活躍の場を、開発部門の下請けに置くのではなく、ビジネス全体の領域で使えるように意図したのも、今にしてみたらとても革新的だったと思います。


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次回から、少しずつ進化して行く「3×4」オペレーションマップの進化プロセスを辿りながら、デザイン役割と時代の変化を観察して行きたいと思います。あなたに受けていただいたた研修や、開発のオペレーションマップと出会って、足跡を辿るのも興味深いと思います。お楽しみに!

<余談>
ハノイフライト・時効事件!


ベトナムはハノイに行く飛行機の中です。なんと私はコーパイの席に座操縦桿を触っています。

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通産省の派遣ですから飛行機は原則ビジネスクラスです。たまたまハノイ直行便は小さな航空機でファーストとビジネスが同一でした。飛行機が大好きな私は、珍しく操縦席のドアが開いた瞬間を逃さず覗き込むように見ていたその時!パイロットがにこやかに手招きをして、電動でスライドするコーパイの座席に座らせてくれたのです。今考えればあってはならないこと。後で知ることになったのですが、たまたま政府要人が同席していて、私もその要人のご一行と勘違いしてくれた搭乗員が、やってはならない過剰サービスをしてくれたのでした。これはもう時効ですから炎上させないでください(笑)。それにしても南シナ海の空は大きかった!良い思い出です。
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