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2015ライティング・フェア まとめ2

2015年04月02日 12:59

有機ELを次世代照明から「今、使えるあかり」に育てて、日本がこの分野の事業で国際競争に勝つ!
そのために、(公財)山形県産業技術振興機構とデザインは、「何をしたのか?」この辺りでまとめに入ります。旧)と新)の対比でデザインの仕事を見て行きます。

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旧)ニーズをリサーチし始める→新)ニーズの創作から始める
20世紀型のマーケティングはニーズを調査し、デザインはニーズを持つ人をターゲットに据え製品の色と形を創造します。しかし、いくらマーケットリサーチをしても、有機ELのニーズが浮かび上がってきません。ニーズがないからです。だとしたら僕らがニーズを創ればいい。これが(公財)山形県産業技術振興機構と確認した最初のデザインワークでした。
デザインによる進化
旧)対象物の美点を捉える→新)隠れた正体を抉り出す
技術サイドから懸命に有機ELの特徴を聞きます。しかし、その情報は専門家なら世界中の誰でも知っている定説です。僕らは無いニーズを発明するのに、どうしても自前の知識が欲しかったのです。そのために手づくりの有機EL装置を携え、全国の「良質なあかり消費者」と思われる人々を訪ね歩きました。1年間を費やしていくつかの重要知見を得たのです。これは(公財)山形県産業技術振興機構の知的資産としてストックされてる秘密事項です(笑)

artlightingboxw.jpg

旧)美点をもとに製品を企画する→新)正体から「はたらき」を創作する
一般情報から企画をすると有機EL照明器具のプランニングに移行してしまいます。それは、デバイスの表層的特徴を活かして、薄くて軽くていかにも未来チックな形に行き着きます。それが危険なのです。この場合、良いスタイリングは良いデザインとは言いません!そんなものはすぐ真似られます。だから照明器具の構想は後回し、有機ELの正体から有機ELだけが発揮する“外側からは見えない「はたらき」”を構想しなければなりません。ここからカリスマたちとの「共創」が始まり、3つの仮説を発明したのです。これこそが開発テーマで、テーマとは発明することなのです。これがあって初めてオリジナルなプロダクトにたどり着きます。

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旧)照明企画から製品デザイン→新)「はたらき」で「解決策」をデザインする
「はたらき」を「解決策」に変換する。ようやく目に見えるデザインの入り口の前に立ちます。絵を描きたくて、描きたくてうずうずしてくる段階です。でもまだ最終製品スケッチは描きません(笑)。描くのは、“使う人がいて、困ったことがあって、解決される喜びのある映画のようなシーン“です。それが描けるとようやく扉の向こうに存在するオリジナルプロダクトが収まっている入れ物の蓋をあける資格が得られます。
hatarakikaiketu.jpg
旧)量産デザインと準備→新)テーマ発明と「共創」デザイン
優秀なデザイナーが、グッドデザイン賞やIFまたはレッド・ドットに選ばれそうなカッコいいプロダクトをデザインします。しかし、いくらかっこ良くても照明カタログのジャンル別ページに割り振られるようなプロダクトは、ユーザーの緩いニーズレベルに、鳥の羽で撫ぜられたように触れるだけで、「今はいらないな」と跳ねられます。
そうさせないためには、売り出す前にバーチャルプロダクトを創り、ユーザーを刺激すること!です。山形があかりショップまでつくり「クイックパッド」というバーチャルプロダクトを提示したのは、ユーザーの心にチクッと鋭い刺を刺し、「そうそうこれが欲しかった!」と、ニーズより強烈なウォンツをユーザー自身に発明させたかったからです。これこそ顧客との「共創デザイン」です。その「クイックパッド」が創ったのが「3つのあかり世界」だったのです。

着脱式OLED
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