FC2ブログ

2015ライティング・フェア まとめ1

2015年04月01日 14:14

今年度事業の締めは、(公財)山形県産業技術振興センター・スペシャルメンターとして、山形テレビの長寿番組「提言の広場」への出演でした。

事業主催者である県工業技術戦略技術振興課長・木村さんと、県経済同友会常任理事であり、「親和するあかり」で多大なるご協力を頂いた後藤電子株式会社代表取締役社長の後藤さん、そして本事業のプロデュースをさせていただいた私の3人でお話をしました。進行役は山形放送の報道アナウンサー熊谷瞳さんです。予めテレビ局から話の流れを頂いています。そのシナリオに添って私なりのお話をさせて頂きました。番組は30分弱の時間でスタジオ録画ですが本番と同じ流れで取り直し無し!「これはカットね!」なんて、タレントさんのような我侭は受け入れてもらえない!(笑)。緊張しますね。

yamagataoledtvstudio.jpg

中盤の「有機ELの可能性に関しての課題と展望」というお題で「商品・ビジネス化のための課題とは?」についてご紹介します。

有機EL商品開発の最大課題は有機ELでしかできない「はたらき」の発明不足
有機ELの課題は、巷間言われている“明るさ不足、寿命の短さ、価格の高さ”などでは決してありません。それはLED照明と同じ土俵で比較するからです。ビジネス化のためには、LEDとの違いを鮮明にして、有機ELでしかできない「はたらき」をもとに、「解決策」をつくり市場を説得することです。

もっと解説!
技術職はともかく照明プランナーの方々まで、明るさでLEDと有機ELの優劣を以下のように比較し捉えています。
「・・・照明器具は普通、天井に取り付け、部屋全体を照らしますよね。でも有機ELは明るさが足りないのでまだまだですね・・・」
だから山形は有機EL照明とは言わずに、「あかり」だって言っているのですよ。さまざまな光源を用い、あかりの世界を創造する照明のプロがこんなことを言っていて大丈夫でしょうか(苦笑)。

TVでの発言が続きます
今回は「心と心が親和するはたらき」「創る・観るあかり」「人に寄り添う陽のあかり」と題して、3つの「はたらき」を発想しました。それ以外に、新たな「有機ELのはたらき」をどんどん開発して行けば、コストパフォーマンスの戦いに巻き込まれません。「はたらき」を創造する行為はまさに「発明」です。世間に有機ELの商品ポジショニングが定まっていない今こそ、“県内117カ所に有機ELのあかりを灯してきた山形の経験を活かせば、世界の優位に立てるはずです。山形は、ただ有機ELを作ってきた製造産地ではないのです。117カ所の「はたらき」を発明し「解決策」を創造してきた”有機EL知的資源生産地“でもあるのです。

有機EL 設置場所地図

続いて「有機ELの可能性については?」という質問が用意されています。可能性について2つの側面で考えています。一つ目は地元のパネルメーカーと事業構想を共有することです。山形が優位なのは地元にパネル製造企業があることです。しかし、ただ製造企業が存在するだけでは意味がありません。有機ELの課題を共有し、事業戦略レベルで「産地チーム」を組むことが必要です。限定した範囲でのマネージメントの共有と言うことになります。これができれば、小さな企業が集積する山形でも、有機ELの業界標準さえ創ることも可能になります。

manabutukaumap.jpg

もっと解説!
これはJR「駅ナカ」のように、JRと他の企業が事業コンセプトを共有し、広く社会のご利益を創出しようとする”これからの「デザインマネージメント」”だと考えています。そうしないと、「価格で圧倒して量を確保し素早く市場を制覇する」という、韓国お得意のLG電子作戦には勝てません!山形が有機ELの産地として、これからも生きて行くなら、是非、最高技術を持っている地元の「ルミオテック」と「パイオニア」と、相互に「つくる・つかう・まなぶ」機能を発揮して、優秀な技術に優秀な事業プランをかけ算し、有機ELバレー山形を創りたい!と切に願っています。これが(公財)山形県産業技術振興機構で働く職員全員の役割であり夢でもありました。

二つ目は、LEDとの明確に棲み分けをして有機EL独自の商品をつくり市場を説得することです。LEDは遠く離れたところから、高い照度で部屋全体を照らすのが得意な照明です。しかし有機ELはそれと競う必要はないのです。むしろ、人の近くに引き寄せて小さなエネルギーで狙った空間を照らすあかりです。必要なところで必要な人が良質な柔らかい光を浴びるように使う・・・いわゆる広い意味で言う「タスクライト」かもしれませんね。これこそ他の照明器具が代替えできない美点で、LEDと協力して世界中の灯り生活を豊かにすべきだと思っています。
akarioled.jpg
・・・この他、展示会の出展目的など、いくつかの質問を頂きましたが、要約すると以上のようなお話を致しました。

さて、次回はそろそろこのシリーズを締めたいと思います。
スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://crewdesign.blog137.fc2.com/tb.php/217-587f3a77
    この記事へのトラックバック