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デザインの行方 22

2012年08月20日 08:00

デザイナー進化8
大企業で他の部門とやり合い開発の方向性を先導できるプロデュース型デザイナー
企業のシーズを理解し他産業と協業しつつ新事業を創造するデザイナー
医療・科学の先端を理解・活用してプロダクトとサービスに具現化するデザイナー
製造・販売など異なる産業の垣根を越えて新たなビジネスを創出できるデザイナー
意欲のあるベンチャービジネスを感性で支援できるビジネスデザイナー
地方中小製造業の経営を理解しつつ事業構想とデザインを発想できるデザイナー
伝統工芸産業のシーズをビジネスに結びつけ地域を活性化できるデザイナー
と、続きまして最後のテーマは" 農業、水産業、林業など一次産業をデザインの視点で復活するデザイナー "です。もっとデザイナーに縁遠い領域こそデザインの進出を待ち望んでいます。

流通革命が日本の食卓を平準化した
いま全国どこの家庭の冷蔵庫をのぞいても、全国チェーンの大型スーパーから買ってきた、似たような食品が入っています。便利と言えばそれまでですが、帰省してもコンビニに行っても、大消費地とまったく変わらない商品が目にとまります。果たしてこれが待ち望んだ社会だったのでしょうか?

Shibuya,Tokyo

デザイナー進化4で触れた流通革命がもたらした豊かな社会です。地元でしか味わえない味噌・醤油・地域の伝統的加工食品などに出合うとほっとしますね。ここではその商品の素材を作る水産業(林業)に触れたいと思います。

一次産業の進化は工業化社会の進化とは違う
一次産業の国際競争力を高めるために、大規模化・効率化・スピードアップと農水省は後押しをします。対して地産地方消費と言う掛け声もあります。また植物工場や水産牧場のように、一次産業の二次産業化へのアプローチもあります。これらは異なる価値を創っているように見えますが、すべて経済的価値向上を基準に語られていることがなんとなく納得できないのです。(もちろん安定供給も側面もありますが)理由は、利益を追求する企業が真に安全で良い商品を生産し続けることが可能なのか?という疑問です。企業を根底においてビジネスを進化させるデザイナーが発する言葉ではないのですが(苦笑)。これが矛盾と言うことでしょうか?

命の産業には儲ける企業論理を入れない
一次産業は命を守り育む産業だと思っています。ここにはできるだけ企業の競争原理を入れない、新しい産業進化が絶対必要だと根底で思っているからです。国際的なウォーター戦争などその最たるものかもしれません。国際的にはそんな牧歌的な態度では生きていけないことは重々承知していますが、工業と企業の手法を入れれば入れるほど、新たな矛盾が生産される悩ましい世界であることも事実です。

社会生活をまとめてデザインする
そこで!せめてこの国の一次産業は、大規模化しない。効率化しない。国際化はしない。手間暇かける。消費地を拡大しない。旬のものしかつくらない。などなど、工業社会の進化とは全く反対の価値をデザインすることを考えたらどうだろうと模索しています。
20年ほど前に“埼玉の健康な暮らしデザイン”で、医療機器開発事業を中核に、地域の農業も取り込み一体化した産業マップを考えたことがあります。如何でしょうか?デザインは一次産業の活躍の場を新たにデザインするのも大いに役立ちます。

seikatsumodel.jpg

この話はいくら面白くても行政は興味をしましません。何故かと言うと、農水、文科、経産など、いくつもの省壁を乗り換えない限り絶対実現しないからです。実は僕等は霞が関の縄張りの中でビジネスを行っていることに気が付きます。デザインは何を変え何を創るか?8つのデザイン進化のお話をしながら、もっとほかにも進化させなければならないことが浮かんできました。

つづく
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