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デザインの行方20

2012年08月16日 15:23

デザイナー進化6
大企業で他の部門とやり合い開発の方向性を先導できるプロデュース型デザイナー
企業のシーズを理解し他産業と協業しつつ新事業を創造するデザイナー
医療・科学の先端を理解・活用してプロダクトとサービスに具現化するデザイナー
製造・販売など異なる産業の垣根を越えて新たなビジネスを創出できるデザイナー
意欲のあるベンチャービジネスを感性で支援できるビジネスデザイナー

今回は "地方中小製造業の経営を理解しつつ事業構想とデザインを発想できるデザイナー" です。デザイナーは経営の実態をもっと勉強して、最適なデザインを提供するビジネスパートナーに進化して欲しいというお話です。

数年にわたるデザイン計画を立てる
年間80日ほど地方に伺って中小企業の方々とお付き合いをしています。そこで起こっていることは、意欲的な商品を開発しても良い経営結果に結び付かない現実でした。最大の原因は経営者もデザイナーも、デザインを商品開発の一部としか扱わない点にあります。読者の方々はもうお分りだと思います。ものづくりの前に買いたくなる市場をつくらなければならない。これは日本企業の共通の課題ですが、ことに中小製造業の場合は、経営の実力と事業の現実を見極めて、数年にわたる商品開発の計画を、経営者と一緒にデザインする姿勢と能力が必要なのです。

製造業の「現場」は工場だけではない
genba.jpg

そのためには、今までのように製造現場を見るだけではだめで、どのような商いを行っているのか?モノを売っている実態を学ばなければ有効なデザインができないのです。
理由は簡単です。いいものは製品として在庫され、売れなければ不良資産で経営を圧迫します。値段が付けられ商品となり売れてはじめてデザイン投資が回収できるのです。その道筋を一緒に考える。それを単品デザインで終えるのではなく、売れ続ける商品進化を計画する。このことがデザイナーをビジネスパートに昇格させます。

社長はデザイナーに要求してください
経営者   「売れるデザインをしてください」
デザイナー 「売れることがわかっていたら自分で作ります」


これは笑い話のようですが言葉の裏に確信を突いた重い意味があります。デザイナーが工場をしっかり見て、素材・技術・設備を理解し優秀な製品をデザインしたとします。しかし!今までの状態では、売るのは製造業の役割でその責任は経営者となります。それでも「デザインにお金を払っても売れなかった・・・」と、残念な思いだけが残ります。悩ましいですね。経営者の皆さん!デザイナーに、商いの相談をしてみてはどうでしょう。

デザイナーは長い目でデザインしよう
有名タレント的なデザイナーの力を借りて話題商品をデザインしても、一時効果が出ますが企業の継続発展に寄与した例はあまりにも少ないことが残念です。地元に根付くデザイナーであれば企業の実力は何となくわかります。経営の勉強をしてこなかったとしても、経営者の人となりや社風も分かります。どうか、数年にわたるデザイン開発のシナリオを創って経営者に提案してみてください。そして売れて行く算段をデザインすることがこれからの地方中小企業を進化させる力になります。

根幹は、デザイナー自身がデザイン事業業経営者として、自らが販売するサービスと価値とは?と、問いかけデザインビジネスの経営者に進化することが絶対条件なのでしょうね。それにデザイン事業者を育てる教育も始めなければならないとも思っています。
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