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デザインの行方 18

2012年08月07日 11:51

デザイナー進化4
今日のテーマは、“製造・販売など異なる産業の垣根を越えて新たなビジネスを創出できるデザイナー”です。

意欲的な商品であればある程売り場がない
今、ビジネスの垣根がなくなっています。理由は優秀なものづくりだけではビジネスにならない。そうかと言って流通だけ握っていても勝者になれない。
もっと簡単に言うと、意欲的な商品であればある程、その商品を売ってくれる売り場がないのです。だからこそ、モノを考えたと同時にバ(売り場)をワンセットで開発してくれるデザインが必用なのです。
そうしないと商品開発が無駄になるのです。これは今、日本中の意欲的な企業の開発現場で起こっている切実な課題です。

「モノづくり」と「モノ売り」のしのぎ合い
思いだすのは松下幸之助さんの「水道哲学」と、「ママの店」から始まったダイエーの中内社長の会談です。高度成長期、モノづくりと大量販売の流通が主導権争いをしていた時代で、考えようによっては牧歌的なシーンですね。
松下のテレビはナショナル・チェーン・ストアで、水道のように分配し売っていた。対してスーパーの雄であるダイエーが格安で松下のテレビを販売する。それをなんとかしようと松下幸之助社長は中内社長とトップ会談に臨む・・・

松下:「中内さん。覇道はやめなはれ。王道につきなはれ。」
中内:「松下さんダイエーには水道が届かないのですか?」

daieino1.jpg
「ダイエー1号店」47NEWSより

モノづくりと市場デザインをワンセットにする
モノづくりの革命の後訪れる流通革命の攻防戦です。メーカーはディーラー網を整備して市場を支配しようとする。一方流通は販売を通じてメーカーを支配しようとする。成長時代の懐かしい対立でした。

今、そんな状況ではありあません。資本力はないけれど豊かなアイデアを持っていて、明日のホンダやソニーを目指す(例えに説得力がなくなってきたのが悲しい・・・)意欲的な地方企業の頑張りが明日の日本の産業を創る。そのための障害が“売れる物しか売らない”流通と売り場なのです。この扉を開くのが、製造・販売など異なる産業の垣根を越えて新たなビジネスを創出できるデザイナー”で、商品開発の市場デザインを取り込み、売れる状況をワンセットで用意できるスキルなのです。

こんなでデザイナーを喉から手が出るほど企業は欲しがっています。しかしこのようなデザイナーを育成するプログラムと教育の場がないばかりか、必要であることさえ気がついていない。あるいは自分の専門外だ・・・と、関心を示さないデザイン界、教育界、行政が悲しいですね。なんとかしないと・・・。

つづく
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