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デザインの行方 6

2012年04月12日 08:00

前回までが日本の産業と共に歩んできたデザイン道のりでした。ここで一旦、今回のシリーズで何をお伝えしたかったのか?僕が予定している「結末」ダイジェストを書いてみたいと思います。その後に、この「結末」に至った外的環境変化を考慮した、“未来へ躍進するためのデザイン処方箋”について書き進めてみたいと思います。お付き合いください。

「見方を変えれば、それは、世界が順番に工業化社会によって、豊かさを手に入れるプロセスなのです。だから悲観してはいけません。これから日本は新たな進化モデルを創ればいいだけです。」

直前のブログで記した結びの言葉です。これは僕なりの気づきでもありました。産業革命以降、僕等はモノを大量作り、売り、所有する一連の行為で、豊かな経済を起こし、モノ不足のない生活をする=工業社会をつくりました。このあたりはの雰囲気は48PRODUCTのノスタルジックメッセージをお読みください。

tokyo tower in 1960

デザインで新たな進化モデルの糸口を手繰る
この工業社会は安価な労務費を求めて世界に波及し、受け入れる素地のある地域に豊かな社会を生みだし、次々と移動して行きます。生産の主戦場が新興国に移動するのです。だから日本は工業社会を卒業した成熟社会の2期生として、新たな社会モデルをつくろう!と提案したのです。そうは言っても産業の側面だけで語り、これが完璧!なんてモデルはあり得ません。ですからここは、ちょっと露払い的に、僕の専門であるデザインとデザイナーのあるべき「進化」について考察するところから、「進化」の糸口を手繰って行きたいと思います。

未来のデザイナーに語りかけたこと
昨年、勤務先(母校)の日藝でデザインを志す学生に向けて、特別講義を行った中身にちょっと触れます。普段の講義とは違って、未来のデザイナーに託す気持で熱く語りました。語られた学生は困惑したでしょうが、特別講義ですからネ。お盆か正月のようなものです(笑)



■変わるデザイン・デザイナー
デザイナーが変わる。変わらなければならない理由とは・・・
⇒戦後の日本型産業モデルが疲弊し、新しい産業モデルに進化させなければならない。そのためには産業と共に歩む未来のデザイナーが進化の先棒を担ぐ。

<理由・背景>
中級・大量の消費材生産と消費市場がNIEs/BRICsへ移転した

国内はモデルチェンジを頻繁に繰り返す旧来デザイン仕事が減少し続ける

日本のものづくり進化を促進させる“新デザイナー”に対する潜在需要あり

その潜在ニーズを先取りして進化を先導するデザイナーが持つべき力とは

1 答えのない答えに挑み正解にする面白さを喜ぶ発想力
2 所属企業に止まらず異なる企業と協業するための知的資産読解力
3 単一商品デザインにとどまらずから未来生活を描きシステム構想力
4 モノ、サービス、マーケットを一体化して事業化するビジネス構想力
5 モデルチェンジ型から先行発想し新しい価値実現までくじけない完投力
6 つくりっぱなしから継続進化させ成熟させる長期育成力
7 デザイン村以外の住人やクライアントを説得するプレゼンテーション力
これらの7つの力の中で、たった1つでもいいから得意技として身につけ、美大出身の表現する力を活かして頑張れば君たちが望む未来が来る!



未来を変えるにはデザインくらいが丁度良い!
こんなデザイナーがいたら僕だって雇いたい!(笑)。宗一郎さん、井深さん、幸之助さんはみんなデザインを上手に使いました。と言うかデザイナーだったと思います。理由はデザインって、お手本がない、正解がないところから、発想して何か表して見せる力だからです。その後の経営者は、経済学者が後付けする“成功のトレース(再生)ロード”を歩み素晴らしい日本を作ったのです。

しかし、モノづくりだけで優劣を競う工業社会の時代は日本では終わりました。“成功のトレースロード”はもはや、“バニッシングロード”となりました。
だからこそ、もう一度、お手本がない、正解がないところから発想するデザインの力が必要なのです。デザインが身軽で程良い未来の斥候役を果たします!

つづく
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