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見えないものを見る力<自社の知的資産>-1

2011年08月03日 14:12

知的資産のお話をする上で、自身でそのことを意識し始めた、大きなきっかけに触れたいと思います。

それは、1980年後半から1990年にかけて株式会社大原鉄工所雪上車(ゲレンデ整備用雪上車)ディアロードをデザインさせていただいた時のことです。この仕事は、当時の僕にとってデザインワークの総決算でした。その中に「知的資産」と言う“見えない宝物”を意識する出来事があったのです。その資産によって、大原さんの競合であったあの世界企業!三菱重工さんが、雪上車市場から徹底する遠因になった!と、僕が勝手に思っています。

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製造業のシーズは?
シーズは、ものづくりをするにあたって必要な“その企業が保有する固有の技術と素材”と言われていて、最初にイメージするのが、立派な建屋の工場と、中に据えられた高度で精緻な設備群、独自のロジックで構成されたコンピュータが居並ぶ開発設計室・・・などなど、会社案内に紹介したくなる立派な規模の環境と設備です。言い換えればその人の美しさを目いっぱいアピールしたお見合い写真のようなものです。でも、お付き合いしてみないと、その人の人柄などわかりませんね。知的資産って、その目に見えない人柄=企業の中身を示すものだと思っています。

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大原さんの知的資産は世界中の雪を知っていること
大原さんは雪上車、農業用水門、大型焼却設備などを開発製造する有形資産を保有し、市場から大きな評価を得ている企業ですから、みなさんが想像する優秀なものづくりシーズを、当然!保有しています。ここでは、それ以外のシーズについて書こうとしています。
ズバリ言うと、大原さんの目に見えない宝=知的資産は「雪を知っていること」です。

「えっ!なにそれ?」っておっしゃるでしょうね。

雪を知っているって?
雪とは!水から氷に間にある状態を指していて、その間の粘性変化が著しく変化する性質を持っているのです。この粘性変化を、ゲレンデ整備車両製造企業として、日本で一番熟知しているのです。

日本列島は南北に長い島国ですから、北海道のパウダースノー、新潟は上越地方のベタ雪、九州は阿蘇の人工降雪ゲレンデの雪では、全く性質が異なります。ゲレンデ整備車両メーカーの仕事は、マシンを製造していますが、それを購入する顧客は自分の雪を最高に仕上げて提供するのが使命です。ですから、大原さんは、そのゲレンデごとの雪を知る必要があるわけです。それができて、初めて高度な技術と生産能力を発揮できるのです。

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ここで、クエッション!
みなさんの会社にとっての知的資産とは?ちょっと考えてみておいてくださいね。
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