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ものづくりの魂と商いの魂 3

2011年07月07日 08:00

『グリッパー』でドイツの3賞を受賞したニシムラジグさんは、「商いの段取りとものづくりの算段」これを同時に展開している会社なのです。

2004年アメリカ発の「オープン・イノベーション」を標榜したパルサミーノレポートでは、欧米がNIEs/BRICsを取り込み、ジャパンナッシング作戦を展開してきました。顕著な実績を上げたのがインテルで、マザーボードを台湾に製造を託し、あっという間に半導体地図を塗り替えてしまった現実をご存じだと思います。

実はニシムラジグさんは、台湾企業としっかり握手をして、製品を世界中に販売しているのです。しかし、ただ任せるのではありません。インテルがMPUをPCIパスで秘匿し、プロトコール(公式手続き)と使い方のレシピを、チップに添えて提供していることと、全く同じようにやっているのです。しかし、それが日本人流。いや西村流です。

商いの肝は素早い普及と標準化
日本で一番欠けているのが速度感だと思います。いくらいい商品を開発しても、もたもたしていたら、あっという間にほかの国に漁夫の利をさらわれてしまいます。それを防ぐには、市場にいち早く流し世界のデファクトスタンダードになることが、市場で勝ち残る王道です・・・というのがオープン・イノベーションだということなのです。
小さな企業は特に分業と協業による市場づくりがキーワードなんですね。その点、台湾という国は素晴らしい力を発揮してくれるようです。ニシムラさんはそれをしっかりわかっていて、ドイツのデザイン、日本でのモノづくり、台湾での販売と、コラボレーションを実践しています。(デザインはドイツって所がちょっと悔しい(苦笑))

「防禦」は、精度の絶対的自信と義兄弟的つながり
『サミッター』という商品を以前ご紹介しました。
この商品も台湾から世界に普及を図っています。協業で小さな企業が不安になるのは、いつか真似をされるのではないか?ということです。

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株式会社 ニシムラ ジグ  会長 西村 明 氏
「わしゃ、そんなこと全く心配してません」と、にこにこしながら西村さんは言います。理由はコストに見合う精度が出せるのは自分のところだけという自信と事実。

それにもまして、西村流「人たらし術(失礼)」で、相手の懐に飛び込み、今では台湾企業経営者の葬儀に参列するなど、義兄弟のお付き合いをされています。台湾は日本以上に信義に厚い国なんですね。
欧米がNIEs/BRICsを取り込めたのは、留学生に対する親切な扱いです。日本人がかつて、孫文を支援したように、アジアの国として、本来すべきことなのだと、ここでも反省しきりです。    

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