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ING DESIGN 1

2010年11月30日 08:00

「ING DESIGN」とは?

一旦、話題をIFFT展にもどします。
IFFT(interiorlifestyle living)はご覧になりましたか?
行くことができなかった方のために、お約束どおりレポートします。

「Washcom」株式会社オークス
“くらしの中で、流れるように使いこなす道具”というキャッチコピーで表されているように、単なるそこには道具という言い方では済まされない“何か”がありました。

洗濯機の上の棚が生活感丸出しでも「仕方がないかぁー」と、あきらめていた人に、使うときだけ手元に来る“降式の収納”が用意されていました。ここまでなら「あーキッチン上の昇降メカを使ったのね」というところでしょうが、このプロダクトは、洗剤、ハンガー、ピンチなど、あまり嬉しくなくても、なければならない、必要なものを一式見事に片付けられる!痒いところに手が届くデザインがされていました。

wash.jpg

しかし、この商品の真髄は、“お洗濯をデザインするランドリーユニット”と標榜するもっと凄い仕掛けがあったのです!

・収納部からハンガーポールを手前に引き出しハンガーを取り出す

・洗濯が終わった衣類をそのままハンガーにかける

・収納ボックスの側面に用意されているチョイ掛けポールに生乾きの衣類をかける

こんな具合に、洗濯の流れを収納具が応援して、ストレスなく洗濯ができる!という、文字通り「ING家具」だったんです。洗濯行為を応援する仕掛けをデザインしたのですね。
つまり、洗濯用品収納家具ではなく、洗濯行為応援家具だったわけです。

この仕掛けに気がついた人は、「あっ!これはいい」といって、ニコニコしながら確かめていました。デザイナーの中心人物は若い主婦さんのようでした。

「music gallery」株式会社オークス
“収納ではなくコレクションを楽しむCDラック”という触れ込みの商品でした。
ミュージックギャラリーというだけあって、これも単なるCD収納家具ではありません。音楽鑑賞を楽しむ時間をデザインしたのでしょう。
上段の収納スペースは引き出し式で、表にお気に入りのCDジャケットがディスプレーできるようになっていて、それ自体が音楽ジャンルやアーティスト分類を容易にしています。

下段は、これが懐かしい!僕ら団塊世代が夢中になって、お目当てのタイトルをパタパタたおしながら探した、あのレコード屋さんの店先に販売什器を髣髴させる、引き出し式になっていたんです。

cdrack.jpg

中段がこれまた嬉しいミニコンポ棚になっていて、ご丁寧にヘッドホンディスプレーまである拘り様でした。ちなみにデザイナーは大のJAZZマニアで、展示会で使ったCDはすべて私物とか(笑)。仕事に来られた人が個人的に、熱っぽく「買いたい!」といっていたそうです(笑)。

「ING DESIGN 家具」とは、生活の営みをスムーズに、気持ちよく、感動的に、応援する機能を持ったものでした。

いかがでしょうか?単なるもののデザインで終わると、いくらなの?って聞かれ、競合他社の商品と比較され、バイヤーさんに選ばれる側になりますが、この事例のように、あらたな土俵をつくり、あらたなご利益(コンセプト)を開発すると、見た目(スタイリング)も新鮮になり、中小企業でも立派に大企業と渡り合えます!この全体の創造がデザインだと思ってください。

それでは、次回はもう一社、川口工器株式会社さんの提案された「OSSE」と「Bee」をご紹介します。これにも「ING」という思想が流れています。

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