創立30年クルーは今年、創立30年を迎えました。大きな節目になる年です。
早いものですね。私の人生の約半分がクルーの社歴となりました(苦笑)。前回まではクルーのデザインワークを紹介してきました。
これからは、東日本大震災の後、何が変わって、何が変わらないのか?デザインに何が求められ、どのように進むべきか、少しずつ考え行きたいと思います。
最初にクルーと私が、何をしていこうとしているのか、できていること、これからやること、自分ではできないけれど、次の人に託したいことなど、整理してお伝えします。今回はとりあえず目次だけでもお伝えしたいと思います。
「断絶」あれ以来「断絶」・・・この言葉が私の心を蝕んでいる言葉でした。大震災では、多くの人命が絶たれました。多くの資産が断たれました。実は、これらは僕らのビジネス(デザインと
商品開発)の中でも起こっていた憎むべき事象なのだと、改めて気づかせてくれました。
今まで「断絶」の逆概念の
「つなぐ」デザイン研究を、クルーがやってきたことは、ブログの読者お気づきだと思います。しかし、あえて、
「断絶」という事象の再認識が無くては、「つなぐ」デザインの深まりはないぞ!・・・と、この大震災が教えてくれたような気がします。
これからクルーでやることは、ビジネスの「断絶」をなくすこと。つまり、デザインの智恵で「つなぐ」ことです。その成果を、クライアントはじめ、地域の企業の経営者、
商品開発担当者、その方々を支援される公設試験場はじめ支援機関の皆さま、そして、多くの読者の方々が活用できるように、頑張って提示して行くことだと思っています。
「断絶」のなかみ優れた
商品開発手法で、精緻を極めた商品企画を行い、「良い商品」を生みだしても、「良いビジネス」が展開できないことが多いのです。
厄介なのは、その「断絶」は知覚でないばかりか、開発のフレームワーク上では、破綻なく繋がっているかのように見えることです。困ったものです。「断絶」は3つ見えました。
1つ目はものづくりの「断絶」でした。これは日常感じています。
2つ目は経営と開発の「断絶」です。これは経営者の頑張りを期待したいところです。
3つ目は生活者と産業の「断絶」で、これが日本の産業進化を阻害しているような気がします。
次からは、この「断絶」をもっと抉っていって、僕らが考えている「つなぐ」デザインの深まりを迫っていきたいと思います。皆さんの折々のご意見と応援を期待しています!
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