ブレイクスルーとブレイクダウンの「ハイブリッド発想」はお楽しみいただけましたか?何となく狐につままれたような気がしますか?今日は、そんな方のためにブレイクスルーする言葉の発想について考えてみたいと思います。
ブログでご紹介したブレイクスルー5例は・・・1)多忙な独身男性ビジネスパーソンにとっての冷蔵庫は?
YouTubeを見ながらマッタリできる道具→そのプロダクトは?
2)「買いものに行く時間が無い共働きで子供がいる主婦の冷蔵庫は?
冷蔵庫は「時間を創る道具」だ→そのプロダクトは?
3)高齢者にとっての内鍵(サムターン)とは?
防犯を気にしないで明日をまた元気に迎える→そのプロダウトは?
4)安心・安全な日々を切望する一人暮らしの女性の鍵は?
怪しい人がいてもサッと入室できる→そのプロダウトは?
5)小さな子供がいて休日にバタバタお出かけするご夫婦にとって鍵は?
夫婦喧嘩をしないで外出を堪能できる→そのプロダウトは?
ブレイクスルーの結果だけを並べると「おやっ?」って感じがしますが、ペルソナになり切って「それは何故あるの?」と、対象物の存在理由を問いかけると、すーっと目の前に「こんな理由だよ」と現れてきます。
そのように出現した理由が、柔らかな独自の「開発テーマ」になるのだと思っています。何となく他社と違う開発の切り口が見えてくれば大成功です!ブレイクスルーを上手くやるコツは「抽象化」です多くの人たちは「抽象化」がもの凄く苦手のようです。
ここで言う「抽象化」とは、「もの」を「もの」に付けられた名称で語らず、その「もの」に与えられた役割(はたらき)で語ることです。そうすることによって、製品が開発された当初の役割が見えてきて、次にペルソナがその製品に期待する「ウォンツ」が出現してきます。
つまりものの「はたらき」とは時代や生活の進展と共に変化するものなのです。それを先回りして捉えるのがブレイクスルーの役だと思います。例えばこんな具合に抽象化すると良いですね。
画像クリックで拡大しますこの「抽象化」によって、ペットボトルの供給の仕方、持ち運びと繰り返し飲用の課題,廃棄の問題などなど、さまざまな開発テーマの元ネタが手に入ります。
抽象化のトレーニング私が講師をしている日藝ではさまざまな「もの」の「抽象化課題」を出しています。簡単な気づきの事例では「眼鏡」がありました。
眼鏡は何のためにあるの?→視力を補正してくれる光学(医療)機器
ファッションに気を配る人の眼鏡は何のため→TPOに配慮したファションツール
社会的ステータスを気にする人の眼鏡は→自分の身分を表す表現ツール
さあ、次はあなた自身で考えましょう!例えば・・・
有名なタレントさんにとっての眼鏡は→???
画像クリックで拡大します簡単な言葉の遊びかもしれませんが、あなたの身の回りのある「もの」を、製品名や商品名で語らず、「はたらき」で表現するトレーニングを、ゲームのように楽しんでみてください。きっとブレイクスルーが上手くいくようになること請け合いです。
最新コメント