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有機ELのある暮らしの提案 1

2013年04月05日 11:55

有機ELのプロダクト紹介ではない!
ブースのデザインコンセプトは、有機ELがあるライフスタイルを実感していただくことを目指しました。つまり有機ELのプロダクト紹介ではない!生活の提案なのです。「えっ、展示会なのに!?」と思われるでしょうが、だからこそです。今、有機EL照明に目立ったニーズがないからこそ、生活空間の中で、見に来られた方それぞれに、有機ELのある暮らしを発想して欲しかったのです。つまり商品にライフスタイルの仮説を語らせたのですね。そしてお客さまの潜在ニーズを挑発したのです。何時も言っているように、ものをデザインする前に、そのモノが欲しくなる状況をデザインする。ということに通じる考え方です。

そのために余計な装飾はできるだけ排除し、ノイズのない住空間を再現しました。他のブースがLEDのギラツキ感がある「これでもかブース」ばかりで、山形ブースは品良く(笑)密かに佇んだ風情ですから、余計に「あれ、なんだろう」という人寄せ効果があったようです。

山形有機EL

メーンテーマは“未来のあかりを私たちの生活に”です。
そこで、有機ELのはたらきを、「もてなす」「よそおう」「くつろぐ」「いたわる」という4つに定義しご提案しました。学生たちに日頃、デザインテーマをアイテムで言うな!という原則です。山形の方々にも、有機EL照明とは絶対に口が裂けても言わない!という覚悟を1年間貫き通していただきました。その結果が、「もてなすあかり」「よそおうあかり」「くつろぐあかり」「いたわるあかり」になるのです。ここに異なるあかりの「はたらき」を開発したんですね。

oled_icon4.jpg

このパネルは普段透明で、電流を流すとこんな色に光るんです。すごいでしょう?新しい用途開発が待たれますね。狙った色を出すのに研究者には、途方もない苦労を強いましたが、これが全て将来の商品に活かされます。

さて、最初は「もてなすあかり」のご紹介をしましょう。
米沢は美味しい米沢牛を食べさせる「吉亭」さんの「MANNENTO」伝統的な指物の技と、最先端技術のマッチングが見事です。
mannen.jpg

同じ「吉亭」さんの「YUKIAKARI」
yukiakari.jpg

思わず手に取りたくなるテーブルライト2種
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左;Cancle Light 右:Ribbon

さて、なぜこれが「もてなすあかり」なのでしょうか?その秘密は・・・

つづく

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ライティングフェアは今日が最終日です

2013年03月08日 11:15

おかげさまで山形ブースは大好評です! 
oled01.jpg

一般客に混じって、しのぎを削るライバル企業さんのご来訪がひきもきりません。みんなで有機ELの市場をつくっていくために良いことです。詳しいレポートは来週に回しますが、とりあえず下記のURLをクリックして、有機ELのプロダクトの現状をご理解ください。

【家電Watch】持ち運べるテーブルライトなど、有機ELを使った照明器具が多数登場

山形有機EL

来週から、プロダクト解説だけではなく、僕の視点で有機ELと事業デザインのお話をしていきたいと思います。

今、大阪へ移動中です。公益財団法人大阪産業振興機構さんの、「デザインプロデュース型商品開発促進事業」の事業審査に行ってきます。なかなか意欲的な事業で、技術優先の商品開発では事業が創出できない・・・。だから、事業デザインを基盤にしたデザインプロデュースを必須とした支援をしようとのことです。詳しくは下記のURLをクリックしてください。

デザインプロデュース向上委員会

有機ELも同様で技術だけの有意性では市場は創れません。この続きはまた来週。

ライティング・フェアの開催です

2013年03月05日 10:29

本日3月5日から8日まで、東京ビッグサイトで「ライティング・フェア2013」(第11回国際総合照明展)が始まります。

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この展示会には、「有機ELといえば山形」というスローガンを掲げ、世界をリードする有機EL産地の山形県が出展します。ご縁がありクルーが事業デザインと展示会のプロデュースをさせていただきました。

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この展示会の見どころは、世界中からライティングの関わる企業の様々なプロダクトの出展がありますが、当然ELD照明がビジネスの中心となります。そこに先端企業より、次世代のあかりとして「有機EL照明」が紹介されることです。しかし、いずれも試行錯誤の過程で企業も模索しているのが現状です。そこに、山形がいち早く製品化を念頭にして意欲的なオールニュー・プロダクトを展示します。まさに“勇気”ELです(笑)。

山形有機EL

更に山形は、単に有機ELプロダクトの紹介だけではなく、(財)山形県産業技術振興機構が音頭を取って、山形を有機ELの一大産地とすべく頑張っていますが、ここで、山形県の先進性を感じていただきたいところは、日本中が産地を単に「つくる」集積地=産地として捉えがちなところを、「つかう」生活の知恵と「まなぶ」社会の働きを一体化した、新たな産地構想を立てて活動しているところです。

山形有機EL

とりわけ、「未来のあかりを私たちの生活に」というスローガンで、「もてなす」「よそおう」「くつろぐ」「いたわる」という4つのはたらきを持つ、新しいプロダクトの方向性を見ることができます。未来のあかりをいち早く、ビジネスで、生活で、社会で、実現したいと思われる方には必見です。私も会場におりますので、是非、足をお運びください。お待ちしています。