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「つなぐ」デザイン思考 1

2011年06月22日 08:00

具象から抽象へ、そしてまた具象へ、
これはデザインの中心的思考方法だと思っています。
知らず知らずのうちに身についていて、クルーの中では会議中、ごく自然にこのような思考でディスカッションしています。

これが特別な思考なのだということを気がつくことが多々あります。例えば直近の例では、仏壇が売れなくなって、インテリアに合わなくて・・・などなど、これからの仏壇は・・・などと話をしていたとします。


仏壇ってなんだろうね?
・・・仏様と祖先を祀るところでしょ?
そうだね、そこには何が起こるんだろうね?
・・・何って・・・、「あのー位牌を置いて御線香を立てて・・・」
そうそう、祈る行為を受け止める道具であり、装置、設えだね!
・・・またしばらく沈黙があって、「そうです。朝晩にお勤めして・・・」
いや、だから、もっと大きく捉えると「祈る」んだよね!(ややきつく!)
・・・「だ~か~ら~。仏壇はお勤めをする道具です!」

こんな調子で、具象を一旦抽象に置き換え、仏壇という具象の本質をえぐり出したいとディスカッションするのですが、話がもたつきます(笑)。

デザイナーは一旦、宗教行事から解放され、祈る本質に遡ることができるのですが、普通の思考は、宗教行事に捕らわれ、宗教行事で使う仏壇という具象で捉えてしまうのです。つまり「仏壇」という具象が支配する世界で物事を思考し、デザイナーは「祈る」という抽象の世界に一旦身を置き、改めて具象の祈る道具を考えるのです。
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この差は実に大きいのですよ!

キーワードをどう読み解くか!?
シンクタンクから発表される時代のキーワードをどのように受け止めるか?これも同じように、具象から抽象、そして具象という“思考の行ったり来たり”が必要になるのです。ヒット商品番付表の読み取り方も同じですね。

シンクタンクが発表する時代のキーワードは、あくまで丸められた“異を唱えにくい優等生の言葉”です。つまり抽象概念です。みんなが、商売ですから、「なんとなくそうかな?」って思ってもらうためには仕方ありませんね。従って、そこからはデザインの独自課題は生まれません(言いきってしまいます 笑)。大切なのはキーワードを発想させた、真実味のある生活者実態の言動=源を探索するリテラシー能力です。そこを行ったり来たりできると良いんですね!そこからデザインテーマを発想する。デザインの重要な思考方法なのです。未来発想に関係します。

デザインのイロハの「イ」
社会と個人をどう「つなぐ」か、そこから『「3×4」デザインプログラム?』の「これから未来」を発想する力になります。

以前、「変わること」と言うタイトルで、8つの変化について提示しました。みなさんからコメントがないので、この思考方法で、どのようになデザインの宿題が発想できるか?やってみますね。

【研修案内】研修から実戦開発へ「つなぐ」

2011年06月21日 08:00

シリーズの最後は、いよいよクルーの研修案内です。

今まで、ここでご案内したように、行政主催の研修は勿論、マーケティング会社主催のセミナーや、企業単位の研修をクルーで受託してきてきました。タイトルに時たま顔を出す研修風景がそうなんです。

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個人で研修を受ける方法がないのか?
都内で、研修やセミナーをやっていないのか?
クルーさん主催で、セミナーをやることはないのか?
仕事を終えてから、うけられる研修はないのか?


などなどお問い合わせを、以前からたびたびいただいていました。私も常々「デザイン塾や商品開発塾のようなことがやれたらいいなぁー」と、思っていたところでした。

ですから、ちょっと試しに、計画してみたいと思っています。夕方から3時間くらい、八丁堀オフィスで、いろいろなテーマをお伝えしますから、気に行ったテーマの時に、せいぜい5人くらいで気楽に集い、突っ込んだセミナーをやってみたいと思います。

終わった後一杯飲みながら、デザイン、マーケティング、商品開発の話は本論、会社では話せないここだけの話や相談ごと。またはクルマの話や趣味の話題などなど、気の向くまま、ざっくばらんに語り合うのも面白いかな?なんて考えました。

研修と言うよりは、「リアル・ブログミーティング」と言う感じかもしれません。ブログで伝えきれない手法の詳細や、フレームワークの使い方などをはじめ、全国で行われている研修で好評だった大事なポイント。もちろん2011年度の「つなぐデザイン」~『「3×4」デザインプログラム?』や未来発想など、たくさんあります。

メニュー例
・売れる商品コンセプトのつくり方
・未来の指定席を予約する
・アイデア倒れに終わらないアイデア発想システム
・バーチャルカタログで会社を説得させる
・企画案を取りあえずデザインスケッチに表す
・顧客をファンにする感動市場のつくり方
・100分で商品仮説を4つ創る
・売れる事業構想で商品開発を活かす
商品開発に生かせる知財運用
・デザイナーが損をしない知財の応用
・簡単に描けるスケッチの手法

などなどメニューは豊富です!自己研さんを目指す個人の場合は、一週間くらいの研修で行ってきたメニューの「肝」にあたる鮮度の高い手法を、細切れにお伝えしたほうが有効なのかな?と、思っています。

クルーはデザインの会社ですから、セミナーで発想したアイデアをデザイナーが、さっさっとスケッチにして、プランを確かめるなんてことも可能です。ライブデザインですね!近いうちに、正式なご案内をしますので、ぜひ、このブログを見逃さないようにしてください。

ご意見がありましたら、ぜひ、こんな内容のセミナーや研修をなどなどなど、下記におよせください。
私自身の手法をぜひ皆さんに「つなぐ」ことで、素晴らしいサクセスを応援したいと心から思っています。

研修から実戦開発へ「つなぐ」4

2011年06月20日 08:00

ここまで3つのタイプの研修を見てきました。いずれも目的は研修ではなく、実戦でいい商品を創り、いいビジネスをすることです。

それでは、今日は、私が出講させていただいている開発研修や、デザインセミナーがどのようなものか一覧で見てみましょう。ご紹介は私のコメントを差し控え、主催者が公表している案内でご覧いただきます(ただし単発セミナーは除きました)。いずれも商品開発に熱心で、公設試験研究機関のデザイン担当者が頑張っています。お近くの方はどうぞ、見学なども一興かと思います。

山形県工業技術センターエクセレントデザイン塾 ※
「新商品開発を身につけよう!「商品x市場」シナジーデザイン法」

庄内地域産業支援センター ※

燕三条地場産業支援センター実践開発室 ※
【つなぐ】開発手法で事業構想を強化する!!

栃木県 ものづくりデザイン塾 ※

千葉県ちば戦略的デザイン活用塾 イブニング講座
発想力で生き残る ~商品開発・デザインマネジメントの実践技法~

山梨県デザインセンターやまなしものづくりデザイン塾 ※
本物の「商品開発力」を身につける

石川県鉄工機電協会デザイン技術研修会 ※

越前市ビジネスサポートセミナー ※ 
「生活者ニーズを最優先に考えるものづくりの徹底」

京都府中小企業技術センター京都ものづくり若手リーダー育成塾 ※

広島県立総合技術研究所 東部工業技術センター商品開発セミナー

大分産業科学技術センター<売れる!>商品の企画開発研修会

※ 今年度も私が出講研修を予定しています

研修から実戦開発へ「つなぐ」3-4

2011年06月17日 08:00

研修スタイル実戦開発型
開発テーマをもった企業が複数集い、相互に機密保持契約を締結し、合同の手法研修を受けつつ、成果の個別のアドバイスを受けながら、個々に商品開発を実践する形


それでは、どうしたら開発担当者が事業構想をつくれるのでしょうか?

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商いの段取りづくりの紹介です

1 事業のあらすじづくり
商品市場に普及するためのシナリオを創ります
商品開発の工程表で終わるのではなく、商品を活用して儲かるような「商いの段取り」シナリオを描くのです。責任を持つ必要はありません。こうやって市場を取ろうよ!経営者が考えない夢をつくってください。

2 固有の技術や設備を育てる
ものづくりの核となる自社だけの保有技術を育てる
商品を具体化するにあたって、保有する知的資産のうち、応用展開すべき固有の基盤技術を明確にします。商品の「要」になる大事な部分をしっかり内緒にしておきましょう。

3 知財戦略で優位性を長期に保つ
商品の開発を成功させるにあたって内緒にする「要」技術を上手に運用します
商品寿命を長期間優位にするために、権利化するのか?公開するのか?はたまたトレードするのか?作戦を練ってください。何も特許だけでなく、商標とデザインが有効なb武器になります。

4 開発時点で他社と協業し普及拡大を図る
商品を普及・拡大するために連携すべき相手と協力していいビジネスをしよう
商品の独自市場を創るためには、スピーディーな普及とスタンダード化が必要です。そのためには必要に応じて、他社と連携シナリオを描こう、資金と市場が限られている中小企業だからこそ重要だ。

この4つを、精度はともかく、書いてみると、実は、商品開発の中身が充実してくるののです。面倒がらないで、一度やってみてください。

暑くなる!
今年の燕三条地場産業振興センターデザイン企画課の事業は暑くなりそうです。ちなみにご一緒していただく弁理士さんは、峯特許事務所所長の峰先生で、デザイン開発と知財戦略に関しては日本で一番理解があり、先進的な考えを持った方だと思います。詳しくはHPをご覧ください。
参考:「知的財産の事なら峯特許事務所」 



燕三条地場産業振興センター研修のご案内

「つなぐ」開発手法で事業構想を強化する!!研修スケジュールなど詳細は>>>コチラ
それ以外にも各種支援メニューを取り揃えております。お問い合わせをお待ちしております。

(財)燕三条地場産業振興センター
 産業振興部 デザイン企画課
           酒井 利昭
tel.0256-32-5806 fax.0256-32-5701



来週は、クルーの研修事業の紹介をして、デザイン研修の紹介は終わります。それではよい週末を!

研修から実戦開発へ「つなぐ」3-3

2011年06月16日 08:00

研修スタイル実戦開発型
開発テーマをもった企業が複数集い、相互に機密保持契約を締結し、合同の手法研修を受けつつ、成果の個別のアドバイスを受けながら、個々に商品開発を実践する形


前回の続き商品開発と事業構想がつながっていない!)

それでは!もっと経営者が頑張って、市場を創る事業構想を考えればいい・・・。
ところがそうはいかないんです。経営者の頭はマネージメント頭になっていてやわらかな「ものごと」、を発想する頭になっていないんです(失礼)。いや、成れないのです。ものづくりを効率よく成長させる「技」が経営手法であると教わってきたのですから。それに、日本の経営者は忙しすぎます。加えて真面目で正直です。資金繰りから仕事の確保、そして売上の心配と社員への気遣い・・・。とにかくリアリストでなければやっていけない状況で、「夢のような事業構想」を考えている暇はなさそうです。
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日本が戦後長い間、技術を磨きこんで勝利してきた方程式は、戦うべき市場があったときには、巷間言われる「差別化」の事業構想でよかったのですが、その事業構想のもとには市場がないのです。だから商品開発の効果が短命で終わる。したがって事業構想と商品開発が「断絶」していると言う結果になっているのです。いったい誰と何を「差別化」をするのか?もう一度考えてみましょう。同じ土俵の商品による差別化ではなく、根本的に立ち位置の異なる商品市場を生み出す「差別的市場」を創るのなら「差別化」の意味がわかります。

つまり・・・
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