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イノベーションの基盤整備

2018年01月24日 10:28

デザイン3要素の「ヒト・モノ・バ」が、変わらないけど変わります。「3×4」を良くご存知のみなさんは「えっ!」と思われますよね。

ヒトは変わらず、モノが「モコ」に、バが「ナガレ」になる予定です。
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「3×4」を提唱した当時から「モノ」の要素は、見えるモノのデザインと、見えないコトのデザインの両方を指していて、これはデザイナーの常識だったのです。しかし、今時のマーケターやコンサルさんが、ことさら、モノとコトを対比させて説くことが多くなり、これじゃ少数の側になると思い(苦笑)、いっそモノ+コト=「モコ」にしてしまおうと思いました・・・が、「モコ」って、あまりにも可愛過ぎやしませんか?(笑)。

「バ」の要素は当初から、流通と販売活動のことを表していたのですが、受講生によっては、モノの売り場を企画することと、スタティック(静的)な構想しかアタマが動かず、もっとココロを動かすために、モノとコトの流れを創るダイナミック(動的)な名称を付けたいと模索していました。それが「バ」を「ナガレ」に変えた理由です。

しばらく、クルー内部の企画構想と、近しい研修で使い、スタッフと参加者のアタマとココロがどれほど活性化されるか?実験をしてみたいと思います。たった「数文字のカタカナ」ですが、人の発想力に与える影響は大きいはずです。

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「3×4」のルーツ 4

2017年01月27日 14:56

今、京都からサンダーバードに乗車し再び金沢に戻ります。午前中は京都の産業支援センターが主催する「デザインマネジメント勉強会」に参加され、見事グッドデザイン賞を取得された企業さんにお邪魔していました。デザインをどのように経営に活かしているのか?お聞きしたかったのです。「なるほど」と、大いに合点が行くお話を伺うことができて、ますますデザインが経営に果たす役割の大きさを確信しました。又いずれご案内したいと思います。キーワードは「プロセスデザイン」でした。

ここまでの「3×4」おさらい

第1世代は、デザインプロセスの開示により普及を目指した

1990年・・・これからの産業は、一人の才能が突然に美しい色と形をつくる「デザインの芸当」に頼っていては進化が期待できない。デザインは藝術ではなく、みんなが相乗りできるロジックであることが理解できないと、いつまでたってもデザイン村と揶揄される。だからこそデザイナー自ら進んでデザインのプロセスを明らかにしてこそ産業がデザインを使いこなせる。そうなるためにデザイン誰でも理解できるメソッドにした。それはデザイン以外のさまざまな知恵を受け入れる「お皿を提示」した時代だったと思います。
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第2世代は、デザインの総合性を充実しビジネス手法とした

デザインは、多くの才能とコラボレーションして、商品開発の思考と手法の基盤とならないと未来はないと思った。それが中小企業大学校でマーケティング,エンジニアリング、マーチャンダイジングの知恵と出会い、「3×4」デザインプログラムに昇華した。2000年にかけて、デザインが製造業を支える多くの才能と出会い、企業が使える商品開発手法になった時代だったと思います。


第3世代は、発想力を使ってビジネス進化を応援した

21世紀に入って、規模や数で戦う時代ではなくなったことは分かっていたのにできなかった・・・。そこに2008年、大きなショックが襲います。いやが上にも時代は大きく変わります。同じ業界のお隣など見ないで、自分なりの生き方を鮮明にする。そのためには分析は後回し、感性的アプローチで手にしたい未来を発想する。ようやくそんな時代が訪れました。そこで生まれたのが感動開発でした。


経営と密接に結びつく「3×4」

第4世代は、ビジネスプロセスとの一体化を可能にした

2016年 <「3×4」クロス・デザインマネジメント>が第4世代となります。これはビジネスのプロセスと同期して動くことを最大の特徴としました。もはやデザインとは・・・などと区別する時代は終わり、極めて自然に新しい解決案を創作するビジネスの欠くべからざる思考であり手法となりました。
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「3×4」のメソッドは時代と共に改善され、進化して行くプロセスを歩んできたことがお分かり頂けたと思います。おそらくこれからも、生活やビジネスの変化と共の、最適な可決策を発明できるように、変わり続けて行くのだろうと思います。これからも「3×4」に注目してください。

デザインメソッド