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ブレイクスルーとブレイクダウン 6

2017年02月27日 13:58

ブレイクスルーとブレイクダウンの「ハイブリッド発想」はお楽しみいただけましたか?何となく狐につままれたような気がしますか?今日は、そんな方のためにブレイクスルーする言葉の発想について考えてみたいと思います。

ブログでご紹介したブレイクスルー5例は・・・

1)多忙な独身男性ビジネスパーソンにとっての冷蔵庫は?
YouTubeを見ながらマッタリできる道具→そのプロダクトは?
テーブル冷蔵庫
2)「買いものに行く時間が無い共働きで子供がいる主婦の冷蔵庫は?
冷蔵庫は「時間を創る道具」だ→そのプロダクトは?
MR-Y40X-H.jpg
3)高齢者にとっての内鍵(サムターン)とは?
防犯を気にしないで明日をまた元気に迎える→そのプロダウトは?
patante
4)安心・安全な日々を切望する一人暮らしの女性の鍵は?
怪しい人がいてもサッと入室できる→そのプロダウトは?

key&silinder


5)小さな子供がいて休日にバタバタお出かけするご夫婦にとって鍵は?
夫婦喧嘩をしないで外出を堪能できる→そのプロダウトは?

eyezu

ブレイクスルーの結果だけを並べると「おやっ?」って感じがしますが、ペルソナになり切って「それは何故あるの?」と、対象物の存在理由を問いかけると、すーっと目の前に「こんな理由だよ」と現れてきます。そのように出現した理由が、柔らかな独自の「開発テーマ」になるのだと思っています。何となく他社と違う開発の切り口が見えてくれば大成功です!


ブレイクスルーを上手くやるコツは「抽象化」です

多くの人たちは「抽象化」がもの凄く苦手のようです。ここで言う「抽象化」とは、「もの」を「もの」に付けられた名称で語らず、その「もの」に与えられた役割(はたらき)で語ることです。そうすることによって、製品が開発された当初の役割が見えてきて、次にペルソナがその製品に期待する「ウォンツ」が出現してきます。つまりものの「はたらき」とは時代や生活の進展と共に変化するものなのです。それを先回りして捉えるのがブレイクスルーの役だと思います。例えばこんな具合に抽象化すると良いですね。

ペットボトル
画像クリックで拡大します

この「抽象化」によって、ペットボトルの供給の仕方、持ち運びと繰り返し飲用の課題,廃棄の問題などなど、さまざまな開発テーマの元ネタが手に入ります。


抽象化のトレーニング

私が講師をしている日藝ではさまざまな「もの」の「抽象化課題」を出しています。簡単な気づきの事例では「眼鏡」がありました。

眼鏡は何のためにあるの?→視力を補正してくれる光学(医療)機器

ファッションに気を配る人の眼鏡は何のため→TPOに配慮したファションツール

社会的ステータスを気にする人の眼鏡は→自分の身分を表す表現ツール

さあ、次はあなた自身で考えましょう!例えば・・・

有名なタレントさんにとっての眼鏡は→???

抽象化トレーニングワークシート
画像クリックで拡大します

簡単な言葉の遊びかもしれませんが、あなたの身の回りのある「もの」を、製品名や商品名で語らず、「はたらき」で表現するトレーニングを、ゲームのように楽しんでみてください。きっとブレイクスルーが上手くいくようになること請け合いです。


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ブレイクスルーとブレイクダウン 5

2017年02月24日 13:56

4回にわたり、ブレイクスルーが「未来のウォンツ」を創る力と、それをブレイクダウンで「開発テーマ」に置き換え、解決の手立て(ソリューション)にし立てるフットワークの良さについて説明してきました。これは<「3×4」クロス・デザインマネジメント>のステップ1と2の仮説創りと開発テーマの設定で大きな力を発揮します。今日は、ブレイクスルーとブレイクダウンの効果を実証するヒット商品の3部を紹介します。


ブレイクスルー&ダウン商品3部作
これから、クルーのクライアントである株式会社 オプナスさまの開発部門と協力してデザインした「ヒット商品」を解剖して、何所でブレイクスルーが起ったか?探索してみます。しっかりご覧ください!


ブレイクスルー商品① 「パタンテ」の場合

内錠は何のため?→室内への侵入を防ぐため
それは何のため?→身の安全を守るため
それは何のため?→安心・安全な生活をするため(当たり前のニーズ)


ここに「凄ワザ」発動!
安心・安全な暮らしを願う高齢者のペルソナをつくりその人の気持になりきる!

ブレイクスルー

それは何のため?→ゆったり安心できる時間を得るため
それは何のため?→素早く動けない自分が外を気にせず疲れを癒すため
それは何のため?→明日をまた元気に迎えるため(飛躍したウォンツ)


ブレイクダウン

ゆったり安心できる時間を得るため→そのために?握力と視力が衰えていても軽いタッチで確実にロックできる
素早く動けない自分が外を気にせず疲れを癒す→そのために?薄暗い玄関でもひと目でロック状態が分かり安心できる
明日また元気に迎えるため→そのために?サムターン回しの犯罪から守る突起のないデザインでぐっすり就寝


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patante
サムターン [パタンテ]
2005年グッドデザイン中小企業庁長官特別賞受賞

商品問い合せ先 株式会社オプナス企画開発部 新市場・商品開発

ブレイクスルー商品② 「キーキッス」の場合

鍵は何のために?→錠前を施錠解するため
それは何のため?→許可を得た者だけが出入りをするため
それは何のため?→特定の人が肌身離さず持ち運ぶため(当たり前のニーズ)


ここに「凄ワザ」発動!
都市のマンションに住み、安心・安全な日々を切望する一人暮らしの働く女性の気持になる!

ブレイクスルー

何のためにあるの?→鍵の存在さえ知られたくない
何のためにあるの?→薄暗いところでもすぐ施錠解錠ができる
何のためにあるの?→怪しい人がいてもサッと入室したい(飛躍したウォンツ)


ブレイクダウン

鍵の存在さえ知られたくない→そのために?キーケースと一体のUSB型
薄暗いところでもすぐ施錠解錠ができる→そのために?鍵を探す手間を省く
怪しい人がいてもサッと入室したい→そのために?キーホールに誘い込まれる


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画像クリックで拡大します
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key&silinder
2006年グッドデザイン賞受賞
商品問い合せ先 株式会社オプナス企画開発部 新市場・商品開発


ブレイクスルー商品③ 「アイズ」の場合

鍵は何のために?→錠前を施錠解するため
それは何のため?→許可を得た者だけが出入りをするため
それは何のため?→特定の人が肌身離さず持ち運ぶため(当たり前のニーズ)


ここに「凄ワザ」発動!
小さな子供がいて、たまの休日にバタバタお出かけするご夫婦のペルソナをつくりその人になり切る

ブレイクスルー

それは何のため?→鍵のかけ忘れをしないため
それは何のため?→施錠の責任を押し付け喧嘩にならない
それは何のため?→施錠が出先で確認できる(飛躍したウォンツ)


ブレイクダウン

鍵のかけ忘れをしない→そのために?毎日の施錠作法で大丈夫な仕組み
施錠の責任を押し付け喧嘩にならない→そのために?誰が使っても同じ効果が得られる
施錠が出先で確認できる→そのために?鍵に施錠したアイズが残って安心


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eyezu
2008年グッドデザイン賞受賞
商品問い合せ先 株式会社オプナス企画開発部 新市場・商品開発

いかがでしたか?ブレイクスルーの面白さと、ブレイクダウンの手堅さを堪能していただいたと思います。このハイブリッド発想法は、壁に打ち当たったあなたの開発を、デザインパワーで軽々と乗り越えてくれるはずです!
具体的な実践についてご興味のある方はクルーまでお問い合わせください。

ブレイクスルーとブレイクダウン 2

2017年02月21日 14:27

前回のブログでブレイクスルーとブレイクダウン思考の基本をご理解いただけたと思います。未来へ向かい「何のために?」と冷蔵庫のあるべき姿をくっきりと描いた後、「そのためには?」と問いかけて確実に冷蔵庫の新しい機能開発へつなげて行きました。それは以下のように整理できます。

それは何のため?→健康的で美味しい食生活のため(ニーズ発想)
     →そのためには→食品ごとに会わせ庫内を仕切る(解決策発想)


普通は、ニーズ発想と解決策の発想にタイムラグがあって、瞬発力不足がストレスを感じさせます。このハイブリッド発想は、あなたの発想行為に「待った!」をかけず、素早く自然に解決策に導かれて行くのが特徴です。事業や商品開発に止まらず、社会のあらゆる事象を、未来に向けて問いかけることで、想定外の新しい課題として浮き彫りにし、夢で終らせない具体的解答を創作する手法です。

あなたのビジネス課題は勿論、人生のさまざまな悩みもブレイクスルーとダウンのハイブリッド発想を使えばスッキリ解決できます。
漫才イラスト

ブレイクスルーの「凄ワザ」公開

ブレイクスルーとブレイクダウンの「ハイブリッド発想」には、とりわけ未来へ飛躍し対象のあるべき姿を定義することがもっとも重要です。それは調査では発見できない新たな開発課題を示してくれるからです。しかし・・・。

「理屈はわかったが結果がさほど画期的ではないと思うが・・・?」

冷蔵庫の存在理由は、健康的で美味しい食生活のため(ニーズ発想)→そのために、食品ごとに会わせ庫内を仕切る(解決策発想)くらいの発想では、未来に飛躍したとは言えないのでは?という不満が残りますよね。ニーズ発想に止まっているから当然のことです。さあ、そんな疑問をお持ちの方へ、ここからはブレイクスルーの「凄ワザ」をご披露します!発想の基本は以下の2つを守るだけで飛躍が起ります!


「凄ワザ」
① ニーズNeeds発想からウォンツWants発想に転換する
② 対象者になり切ってウォンツWants発想をする


この凄ワザを仕掛ける方法は、対象事案のユーザーのペルソナを設定し、その人の立場に立って「何のためにあるの?」と、質問を投げかけることです。つまり多くの人の満足を得るニーズ発想ではなく、一人の人の願望に深く迫るウォンツ発想をするのです。

例えば、独身の多忙なビジネスパーソンにとっての冷蔵開発庫がテーマだったとします。いきなり三段跳びで答えを示してみます。

何のためにあるの?→YouTubeを見ながらマッタリさせる道具(ウォンツ発想)
そのためには?→冷えたビールをチビチビやれる「クールポッド」(解決策発想)


ウォンツ発想
さあ、これでなにか新しい冷蔵庫のイメージが浮かびましたか?次回はこの謎解きを行います。さあ、どんな冷蔵庫になるでしょうか、一緒に考えてください!

新田知水ビジネス 2

2017年02月03日 14:12

振り返り・・・ここで提案する「新田知水」の「新田」とは、他者と戦わない「場」を創ることであり、「知水」とは、他者と戦わない戦い方をするための「独自のForce」のことです。今現在、社内に沢山散らばっていて、未来に向けて、次々と生産され続けていく「知的資産」のことです。 


「我田引水」VS「新田知水」

「新田知水」とは「我田引水」という概念に対して私が発明した言葉です。この言葉はとても東洋的、否、日本人的な思考を含んでいて、私たちが生まれながらに潜在意識として維持し続けている“優しく逞しい概念”のような気がしています。アメリカとヨーロッパ主導の、他者と一定のルールで戦って「勝ち取る」という国際標準が、解決困難な問題を提示している昨今、できれば他者と戦わないで「新しい価値を生み出す」という、「新秩序」を見せてくれる可能性を秘めた概念だと密かに気に入っています。

我田引水
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新田知水
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戦わない場「新田」を開墾する「知水」というforce

「新田」を創り出す「知水」とは何者なのかを考えて行きましょう。それは、自社シーズなどという狭い領域ではなく、もっとしなやかで強靭な「独自のForce」であり「知的資産」だと述べました。一般的に「知的資産」はどんな概念として定義されているのか経済産業省のHPより引用します。
02023zu.png

私が、上図で「知水」として大切にしているのが、人的資産、組織力、経営理念などのゾーンを構成する「知的資産」です。つまり組織の誰もが認識し使えるようの整ったノウハウに育つ前の「資産」です。

それは、今現在、社内に沢山散らばっていて、未来に向けて、次々と生産され続けていく「知的資産」のことです。

知的財産権を生み出す源でもありますが、社内に散らばっている資産や、次々と生産される資産は、余りにも身近なために、大切な資産として認識されず、粗末に扱われ、無駄に消費され、最悪は持ち去られる属人的な知恵や経験なのです。 

つづく

「3×4」のルーツ 4

2017年01月27日 14:56

今、京都からサンダーバードに乗車し再び金沢に戻ります。午前中は京都の産業支援センターが主催する「デザインマネジメント勉強会」に参加され、見事グッドデザイン賞を取得された企業さんにお邪魔していました。デザインをどのように経営に活かしているのか?お聞きしたかったのです。「なるほど」と、大いに合点が行くお話を伺うことができて、ますますデザインが経営に果たす役割の大きさを確信しました。又いずれご案内したいと思います。キーワードは「プロセスデザイン」でした。

ここまでの「3×4」おさらい

第1世代は、デザインプロセスの開示により普及を目指した

1990年・・・これからの産業は、一人の才能が突然に美しい色と形をつくる「デザインの芸当」に頼っていては進化が期待できない。デザインは藝術ではなく、みんなが相乗りできるロジックであることが理解できないと、いつまでたってもデザイン村と揶揄される。だからこそデザイナー自ら進んでデザインのプロセスを明らかにしてこそ産業がデザインを使いこなせる。そうなるためにデザイン誰でも理解できるメソッドにした。それはデザイン以外のさまざまな知恵を受け入れる「お皿を提示」した時代だったと思います。
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画像クリックで拡大します


第2世代は、デザインの総合性を充実しビジネス手法とした

デザインは、多くの才能とコラボレーションして、商品開発の思考と手法の基盤とならないと未来はないと思った。それが中小企業大学校でマーケティング,エンジニアリング、マーチャンダイジングの知恵と出会い、「3×4」デザインプログラムに昇華した。2000年にかけて、デザインが製造業を支える多くの才能と出会い、企業が使える商品開発手法になった時代だったと思います。


第3世代は、発想力を使ってビジネス進化を応援した

21世紀に入って、規模や数で戦う時代ではなくなったことは分かっていたのにできなかった・・・。そこに2008年、大きなショックが襲います。いやが上にも時代は大きく変わります。同じ業界のお隣など見ないで、自分なりの生き方を鮮明にする。そのためには分析は後回し、感性的アプローチで手にしたい未来を発想する。ようやくそんな時代が訪れました。そこで生まれたのが感動開発でした。


経営と密接に結びつく「3×4」

第4世代は、ビジネスプロセスとの一体化を可能にした

2016年 <「3×4」クロス・デザインマネジメント>が第4世代となります。これはビジネスのプロセスと同期して動くことを最大の特徴としました。もはやデザインとは・・・などと区別する時代は終わり、極めて自然に新しい解決案を創作するビジネスの欠くべからざる思考であり手法となりました。
234gen34.jpg
画像クリックで拡大します

「3×4」のメソッドは時代と共に改善され、進化して行くプロセスを歩んできたことがお分かり頂けたと思います。おそらくこれからも、生活やビジネスの変化と共の、最適な可決策を発明できるように、変わり続けて行くのだろうと思います。これからも「3×4」に注目してください。

デザインメソッド




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